深夜3時に行き交う、人々の思惑。【pixivマンガ月例賞】2月投稿分結果発表！

pixivに投稿されたオリジナルマンガ作品の中から、優れた作品をみなさまにご紹介する「pixivマンガ月例賞」。

大賞受賞作品には、賞金10万円と賞品をプレゼント！

また、タテヨミマンガの中から素晴らしい作品に送る【タテヨミ優秀賞】も紹介いたします！

2025年2月は大賞1作品と優秀賞が7作品、タテヨミ優秀賞が1作品と合計9作品が受賞しました。

深夜3時に繰り広げられる群像劇や、金魚とクラスメイトになった小学生の話など、今月も魅力的な作品が勢揃いです。

それではさっそくご覧ください！

作品名：深夜3時のアルバイト
作家名：ヤツモエ

講評：勤務時間は午前3時から30分間。業務内容は、前を通った人の特徴を記録するだけ。冴えない日々を送る青年・羽田が始めた奇妙なアルバイトは、同僚も一癖ある人物ばかりで……。少し不思議な仕事をきっかけに、たくさんの人物の思惑が交差する。目が離せない群像劇です！

作品名：こばやし少女絵日記
作家名：こばやし少女

講評：たまたま立ち寄ったつけ麺店。あまりの美味しさにふと浮かぶ疑問、「なに味なんだ……？」。情報を集めても真相に辿り着けず、意を決して店主に尋ねるが……？　ほんのささいな心の揺れ動きがコミカルに描かれ、思わず共感すること間違いなし。こばやし少女先生がおくるエッセイシリーズです！

作品名：特別な死！！
作家名：餅屋

講評：マンションの一室で発見された女性の遺体。部屋には争った形跡がなく、「事故死」のように見える。しかし、殺人事件の可能性にこだわる刑事は、関係者たちへの聞き取りを進めるが……。上質な推理ドラマでありながら、「死」にこだわりを持つ登場人物たちを中心に事件は意外な展開を見せます。

作品名：ともだちになった魚
作家名：どのみち孤独

講評：いつも元気はつらつ。しかし、どこか周囲から浮いている餅田さん。ある朝、クラスの水槽で飼っていた金魚・どすこい金太郎が死んでいるのを発見し──。金魚をきっかけに、ある子どもたちの人生が少しだけ開かれていく。不思議な話運びながら、爽やかな読後感が残る作品です。

作品名：ここで醒めた
作家名：井上まい

講評：睡眠のお供、「夢」。起承転結らしいものは存在しないけど、夢の中では不思議とそれを当たり前に感じてしまう。そんな日々の夢を切り取った日記的短編集です。秀逸な構成に引き込まれ、見たことがない他人の夢なのに、なぜか共感できてしまうはずです！

作品名：星に願いを
作家名：加藤オズワルド

講評：かつて戦争のあった第八惑星で暮らすタローは、町一番のエンジニア。彼の集めたジャンク品の星間無線機に、ある夜、声が届く。交信を試みるも、その声は聞こえなくなって──。あたたかい絵柄で紡がれる、優しい世界観が魅力的な作品です。無線の正体をぜひお確かめください！

作品名：真面目な高校生がさぼる
作家名：ねおん

講評：寝過ごした朝の電車。目を覚ますと、いつも同じ車両にいる高校生の姿が目に入り、ふとした衝動で後を追ってしまう。電車は海沿いの駅に停車し、彼が学校とは別の場所へ向かっていることに気づく。夢のような浮遊感の中、日常からそっとはみ出した時間と、あたたかな余韻が心に残ります。

作品名：端っこのまんなかに
作家名：田中火蛾

講評：周囲の様子をうかがってばかりのサイトウさん。ある日、教室の端っこにいるフジイさんに、お昼を一緒に食べようと声をかけてくるが──。思春期ならではの揺れる心情と、言葉にできない感情の機微。視線の先や表情の変化に宿るわずかな心の動きを、繊細なタッチで描くシリーズです！

作品名：ハナゴンドウの獣人と高校生の話
作家名：RACOON

講評：陸暮らしのハナゴンドウの獣人・花堂は高校の先生。放課後の教室で、椎九さんとマンツーマンの補習をしている。何気ない雑談のようでいて、どこか不思議な会話が繰り広げられ……。ふたりの間に流れる言葉にならない感情を丁寧に描いた、心地よい読後感の作品です。