「ソ連百合」著者の初長編『蝶と帝国』がコミカライズ!連載第一話をまるっと掲載
2018年に始まった「百合文芸小説コンテスト」で話題をさらった、ナムボクこと南木義隆さん初の単著『蝶と帝国』。
帝政ロシア末期、時代に翻弄される女性の姿を描く重厚な百合作品です。
本記事ではコミカライズの第一話を掲載! pixiv小説にも冒頭試し読みが掲載されているので、あわせてどうぞ!
蝶と帝国/ 著者:南木義隆
【あらすじ】
帝政末期のロシア、壇上で演説するレーニンを狙うキーラ。彼女の胸には、「お嬢様」ことエレナと過ごした思い出が去来します。時代の大きなうねりの中を生きるキーラに何が起こったのか……。
コミカライズ版はこちら! 南木先生と箕田先生のコメントもご紹介!
コミカライズの作画は箕田海道先生が担当! 帝政末期のロシアを舞台にした歴史百合超大作が、圧巻の作画で物語をより味わい深く楽しめます。特に冒頭の、主人公・キーラがレーニンを狙う瞬間は必読です。
コミカライズはpixivコミック内COMIC BRIDGEで連載。本日、第二話もアップされているので、続きはpixivコミックへ!
【箕田海道先生コメント】
レーニンの演説から始まる鮮烈な復讐劇『蝶と帝国』。




















デビュー作「月と怪物」もチェック!
南木義隆さんといえば、「百合文芸小説コンテスト」にナムボク名義で投稿された「月と怪物」で一躍話題の人となりました。『蝶と帝国』と同じくロシアを舞台にしたこの作品は、「ソ連百合」としてSNSでもトレンド入り。
その後改稿が加えられ、百合SFアンソロジー『アステリズムに花束を』にも収録されました。
「百合文芸小説コンテスト」から『アステリズムに花束を』収録までの話は、南木さんご自身のインタビューをご確認ください。
【あらすじ】
舞台はソビエト連邦。アルコール中毒者の親から家出したエカチュリーナ姉妹は首都でホームレス生活を送るが、同じくホームレスの老人による密告によって当局によって捕縛され、ソビエト連邦が極秘に行っていた宇宙開発のための専用施設で育てられることとなる。姉が生来的に持っていた共感覚を生かそうという考えだったのである。
第5回百合文芸小説コンテスト ただいま審査中!

女性同士の恋愛や友愛などの関係性をテーマにした小説を募集した「百合文芸小説コンテスト」も第5回を迎え、1600作品以上の応募が集まりました。
今年はどの作品が栄冠に輝くのでしょうか。ぜひ応募作を読んで、お気に入りの一作を見つけてください。
【南木義隆先生コメント】
物語の主要な舞台であるオデーサ(現ウクライナ)。現地取材する資金力のない僕は、資料をかき集め、少しでもこの港湾都市を美しく書けるよう腐心しました。