わんにゃんぷーさん「うごイラ」メイキング&インタビュー! 妥協を許さない職人気質クリエイターのこだわりとは
ふたりの男の子の間にひとりの女の子がしっくりくる
── 今回『殺伐シェアライフ』のコミックス第1巻が発売されますが、連載がスタートしたきっかけについて教えていただきたいです。
以前pixivコミックで連載していた『青空嫌いの嘘つきセミ子』が終わって。次の作品はどうしようかと悩んでいたとき、担当さんに『殺伐シェアライフ』の原作者、魚介忘太さんを紹介していただいたんです。
── 制作はどういう流れで行っているんですか?
魚介さんが創った世界観のなかで、私が好き勝手にキャラクターを動かしている感じですね。話の大筋が変わらなければどんどん変えてかまわないと言っていただけているので、とても描きやすいですね。
実は、第3話で登場した九尾狐の大家さんは、もともと登場する予定ではなかったんです。でも、私が「どうしても女の子を入れたい!」と無理を言って、後から加えてもらいました(笑)
実は、第3話で登場した九尾狐の大家さんは、もともと登場する予定ではなかったんです。でも、私が「どうしても女の子を入れたい!」と無理を言って、後から加えてもらいました(笑)

▲ 『殺伐シェアライフ』第4話より 九尾の大家さん初登場シーン
男の子ふたりより、間に女の子がいたほうが、話的にも絵的にもしっくり来ると思うんですよ。
── 登場するキャラクターはみんな個性的ですが、どうやって設定しているんでしょうか?
いただいたストーリーとキャラクターイメージを元に妄想を脹らませて描いています。

▲ 『殺伐シェアライフ』第3話より 血が足りなくなり倒れるフジと、吸血鬼について無知なサキグチ
サキグチもフジも「これだ!」っていうものが最初にできたので、連載時までほぼ初期案のままです。大家さんだけは、衣装案をたくさん描きました。

▲ 『殺伐シェアライフ』第4話より フジとサキグチの冷たい対応に泣き出してしまう大家さん
男の子は描いているだけでテンションが上がるんですが、髪とか服とか、楽しく描けるのは女の子の方ですね。
急転直下のダーク展開は計算どおり!
── 第6話ではストーリーが急転直下、お話がほのぼの系からシリアスな展開になって驚きました。
『殺伐シェアライフ』は、はじめからダークな雰囲気の作品を想定していたんです。ただ、魚介さんとの打ち合わせのなかで、はじめはほのぼのとした雰囲気で入り口を広げてからシリアス展開に持っていこうということになりました。キャラクターの日常をきちんと描いてからのほうが、後のシリアス展開も生きてくるだろう、と。

▲ 『殺伐シェアライフ』第6話より ほのぼのとした雰囲気から一転、ダークな展開に
だから実は、6話以降の急展開でようやく当初の予定に戻ってきたという感じなんです。
── なるほど。ということは今後のシリアス展開に期待ですね。最後に『殺伐シェアライフ』の見どころを教えてください!
やっぱりキャラクターの掛け合いですね。どのキャラも本当に個性的なので(笑)

▲ 『殺伐シェアライフ』第2話より 実は料理上手という女子力の高いサキグチ
サキグチくんは、見た目とは裏腹にめっきり女子力が上がってきたし、フジくんは、いつもは悪態をつく悪ガキみたいなのに、女の子である大家さんのことはしっかり守るという紳士的な一面を見せてくれました。

▲ 『殺伐シェアライフ』第1話より 服装センスが壊滅的なフジ
話が進むにつれて、私自身も想像していなかった一面を見せてくれるようになったふたりに、これからさらに個性的なキャラクターが加わっていくので、そんなキャラクターたちの掛け合いを楽しんでもらえたらうれしいです!
── ありがとうございました!
職人気質が生み出す高いクオリティ
わんにゃんぷーさんのお話を伺って驚いたのは、創作への並々ならぬこだわりの強さです。効率よりも、出来上がりの質を絶対的に重視する姿勢はまさに”職人”といえるのではないでしょうか。

『殺伐シェアライフ』のフジとサキグチが、漫画の枠組みを超えて動き出しました。実際に動きをつけたことで、わんにゃんぷーさん自身のふたりへの愛着もより深いものになったとか。
職人気質のわんにゃんぷーさんが描く『殺伐シェアライフ』。今後の展開が楽しみです!
職人気質のわんにゃんぷーさんが描く『殺伐シェアライフ』。今後の展開が楽しみです!
『殺伐シェアライフ』コミックス第1巻が発売中!

人間に害をなしてきた天罰で、 片方が死ぬと道連れに死ぬ呪いにかけられた吸血鬼と口裂け男。ふたりはフジとサキグチを名乗り、慣れない人間社会での共同生活を始める——。
わんにゃんぷーが贈る、殺伐ルームシェアコメディ第1巻!!
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