生きられないひとの話。【pixivマンガ月例賞】6月投稿分結果発表!
pixivに投稿されたオリジナルマンガ作品の中から、優れた作品をみなさまにご紹介する「pixivマンガ月例賞」。
大賞受賞作品には、賞金10万円と賞品をプレゼント!
また、タテヨミマンガの中から素晴らしい作品に送る【タテヨミ優秀賞】も紹介いたします!
2024年6月は大賞1作品と優秀賞が8作品、タテヨミ優秀賞が1作品と合計10作品が受賞しました。
生きられない人と逃げてきたペットの話や、乾燥わかめの中にいたふてぶてしい人魚を飼う話など、今月も魅力的な作品が勢揃いです。
それではさっそくご覧ください!
【大賞】生きられないひとの話/GOROさん
作品名:生きられないひとの話
作家名:GORO
講評:山に篭り、動物を狩って暮らしている独り身の老人。無気力に生きながらえる彼の枕元には、生きる糧とした動物たちが毎晩と立っていた。そんなある日、金持ちのペットが逃げ出したという話を聞くのだが──。何かに縋らなければ生きられない人間と、気高く生きる動物たちの物語です。
【優秀賞】おどうさま/宗孝さん
作品名:おどうさま
作家名:宗孝
講評:天狗たちの山に住まう不気味な「なにか」。頭がなく、胴体のみの姿から「おどうさま」と呼ばれるそれらは、嬉しいと頭の角に花が咲き、恐ろしいことがあると角が根本から落ちる。それを面白がって遊んでいた若い天狗もいたようで……? 独特の世界観に引き込まれるシリーズ作品です。
【優秀賞】産後うつになったけど今は元気に子育てしてる私の話/藤嶋マルさん
作品名:産後うつになったけど今は元気に子育てしてる私の話
作家名:藤嶋マル
講評:妊娠から出産後の日々を描く、コミックエッセイ。命を預かるプレッシャーや、生活環境の変化、そして徐々に表れる体調不良。喜びばかりではないけれど、それでも進んでいく日々を繊細に克明につづります。子育てを通じて変化していく藤嶋マル先生の心境が細やかに描かれる力強い作品です。
【優秀賞】人魚ってどうやって飼うの?/つちだえりさん
作品名:人魚ってどうやって飼うの?
作家名:つちだえり
講評:「なんだこれ?」と、乾燥わかめで作ったみそ汁を見つめる主人公。うっかり三角コーナーに捨てかけたそれはなんと人魚の稚魚だった! どうやって育てよう? 何を食べるんだろう? 生態がわからないなりにおうちを用意し必死にお世話する主人公と、なんとなくふてぶてしい子人魚の表情にじわじわと笑える作品です。
【優秀賞】4コマ漫画的なやつ/ヨシダデンポーさん
作品名:4コマ漫画的なやつ
作家名:ヨシダデンポー
講評:正面から変な柄のシャツの人が歩いてきたり、北風と太陽の間に第三者が現れたり。シュールな笑いを誘う、ヨシダデンポー先生がおくる4コママンガシリーズ。どれも予想外、読み進める手が止まらない! クスッと笑える秀逸なオチの連続をお楽しみください。
【優秀賞】トランクライン/ABZさん
作品名:トランクライン
作家名:ABZ
講評:ちょっとだけ未来のお話。宇宙と地球を繋ぐ「トランクライン」がある人工島で清掃員をしている主人公には、どんな小さな困りごとでも解決しようとする想いがありました。彼にはどうやら何かにあらがい続けたい理由があるようですが……。変わるものと変わらないもの、そこで生きる人々の物語です。
【優秀賞】サーモンラン/トヨヲカ37さん
作品名:サーモンラン
作家名:トヨヲカ37
講評:気だるげに本屋でアルバイトをしながらネットサーフィンに興じる主人公。そこにどうやら訳がありそうなスキンヘッドの客・三面川が現れる。マニアックな本の蒐集を趣味にしていることを知り、そこに付け込みとある依頼を持ちかける主人公ですが……。 彼らの利害は一致するのでしょうか。
【優秀賞】友達の弟に告白された話/ねるねるね(音流ねるね)さん
作品名:友達の弟に告白された話
作家名:ねるねるね(音流ねるね)
講評:無口で無愛想な友達の弟、蓮。彼から突然「好きなんだけど」と切り出された絢斗は、その兄であり友達でもある律に相談を持ちかける。蓮との友達関係を壊したくない絢斗は、恋心を諦めてもらうため律と付き合っていると嘘をつくことにしたが……? クール系兄弟に挟まれた恋愛関係の行方は!?
【優秀賞】太陽だってイメチェンしたい!/白田ジョゼさん
作品名:太陽だってイメチェンしたい!
作家名:白田ジョゼ
講評:古来より世界を見守っている太陽の神・ソルクスと月の神・ルーノ。ある日ソルクスから「太陽のデザインを変えたい」という提案が。1000年かけていろいろ考えたというソルクスの熱意に負け、ルーノは話を聞くのですが……。切っても切れない太陽と月の関係。惑星規模の友情に思わず気持ちがあたたかくなる作品です。
【タテヨミ優秀賞】あおいひと/武さん
作品名:あおいひと
作家名:武
講評:「ねえ、あおいひとって知ってる?」と家に遊びにきた恋人から聞かれた主人公。それはどうやら青いトレーナーを着ているのに、なぜか顔がわからない不思議な男の怪談話。彼の顔はわからないのに、なぜか目が合ったことはわかるという──。衝撃の展開に背筋がゾクリと冷えます。