字書きとやれば絶対楽しい! 「架空のあらすじ」を創作してみた【pixivパック】
隣のオタク、どういうふうに創作してるんだ? なんだか気恥ずかしくて、いわゆる創作論的なものを他人と交わしたことがない。でも、あの人の書くものが好き……。どんなコンテンツに触れて、どうやって作品づくりをしているのか知りたい……!
だったらみんなで集まって、実際に創作してみよう! 湯河原の旅館「The Ryokan Tokyo YUGAWARA」とpixivのコラボによる宿泊プラン「pixivパック」を利用して、小説が大好きなオタク仲間と創作に興じました。
構成/原田イチボ@HEW
創作の前に、まずは旅館を堪能

こちらは夕食。オプションとしてすき焼きも追加しました。
おいしい料理と温泉を堪能した後は、部屋でのんびり飲み直し、旅の夜は少しずつ深まっていきます。人をダメにするビーズソファ「Yogibo(ヨギボー)」が全室に用意されているので、どこまでもリラックスしてグニャグニャになれるのがうれしい。

6人部屋なのでYogiboも6つ! 奪い合いせずに済みます。
そんなチルな雰囲気が漂う中、最近ハマっているアニメや漫画、自CPの話題で盛り上がります。オタクのプレゼンは公式設定と妄想が混ざり合うので、「えっ。それどこまで真実ですか?」と頻繁に聞き返すことになる。そして、「いや。私にとっては全部真実なんで……」と言われる。ちなみに筆者は『機動戦士ガンダム 水星の魔女』を熱く推しました。僕はグエル・ジェタークくん! グエルのキャンプのスピンオフ作ってくれ。
『横暴編集長』で架空のあらすじを創作!

集まって創作するといっても、それぞれジャンルもカプも違う6人。二次創作ではなくオリジナルにしようということになりましたが、テーマがないと難しい。
そこで『横暴編集長』というカードゲームを使用しました。
こちらは各プレイヤーが「編集者」となり、上下ふたつに分かれたカードを組み合わせて面白いタイトルを考案するもの。みんなで話し合った結果、好評を博したタイトルが「正式採用」となります。
本来のルールは「正式採用」が決まれば終わりですが、今回は正式採用となったタイトルのあらすじを即興で書くことにしました。
ゲームの参加メンバーは、以下の通り。
■原田
この記事の筆者。ジャンル関係なく、気になった本は何でも読む。まもなく破滅しそうなカスカップルのBL小説を二次創作で書いている。
■かなた
SFやファンタジーの小説のほか、エッセイやビジネス書も読む。ゲーム系二次創作BLが好きで、物理的に強そうな人間を受けにしがち。最近は創作BL小説を初めて書いた。
■yto
小中高とライトノベルに囲まれて育つ。よく読むジャンルはミステリで、叙述トリックなど予想を裏切ってくるような小説が好き。推しCPはだいたい年下攻め。
■zaemon
好きなジャンルはファンタジー。怖がりなのにホラーを定期的に読んでは、読まなきゃよかった……と夜中に怯えるタイプ。
■ホテプ
BL大好き。商業でも二次創作でも素直じゃない攻めと、ちょっとおバカな受けが好き。BL以外だと女性作家が書いた小説をよく読む。
■R氏
架空の世界をノンフィクションの顔で提供してくる創作が好き。マイナーキャラの夢小説を書いて自給自足している。
タイトルカード(上)とタイトルカード(下)を合わせて5枚の手札が参加者それぞれに配られます。最初は誰もが手探りでしたが、徐々に慣れていき、「純文学です」「30万部売れました」「映画化もしました」などと言いながらタイトルを発表するように。ほかのメンバーも「実写版には堺雅人が出ていましたよね」と相づちを打ち、集団幻覚がどんどん強化されていきます。
そして、生まれたタイトルの一部がこちら。

この中から正式採用とするタイトルを選びます。それぞれ「これが良い!」と感じたものをせーので指差した結果、まずは『変態王子と恋がしたい!』が残りました。さて、ここからは読書家&字書きの本領発揮です。
想像をふくらませて、100~140文字程度であらすじを書いてみます。その結果生まれた架空の本のあらすじとは……!
『変態王子と恋がしたい!』

原田

かなた

yto

zaemon

ホテプ

R氏

変態王子がどう変態なのかという解釈はいろいろ。zaemonさんに対しては、「『着用済みコルセットの匂いフェチ』という設定はガチすぎないか?」というツッコミもありました。ほかにも学園ものに中世ファンタジー風、BLと細かな違いがいろいろあって、「意外と分かれるものだね~」とみんなびっくりでした。
ただ、タイトルに「恋がしたい!」とある以上、ジャンルがラブコメという点は全員共通していました。タイトルによってはジャンル自体がバラバラになる場合もありそう……。
次のお題となるタイトルは、『八月の路上にアリス』です。
『八月の路上にアリス』

原田

かなた

yto

zaemon

ホテプ

R氏

抽象的なタイトルの中で、「アリス」というワードがアイデアの足がかりとなった印象です。今回はSF、感動モノ、青春ミステリ、ダークファンタジー、不条理とジャンルが分かれ、「絶対誰かと被ると思ったのに」と意外そうにしている人もいました。
かなた「原田さんは、わりと売れ線っぽいあらすじですね」
原田「ジャンルはフィーリングで決めちゃうんですが、そのジャンルで売れている本のあらすじを5冊くらいチェックしてあらすじを考えるので、それが原因かもしれません」
かなた「なるほど。私はタイトルに含まれた要素から膨らませていったので、やり方が違いますね」
同じお題でも、そこからアイデアを組み立てていく方法はいろいろ。さらに、その人が書いたあらすじから「なんとなく、あの作家とか好きそう」といったことも見えてきて、ゲームが終わった後の雑談が一番楽しいかも? 『横暴編集長』をきっかけに普段できない創作の話を聞き出す、という狙いがばっちり当たりました。
オタクやクリエイターに優しい旅館

浮雲宇一さんの描き下ろしクリアファイルももらえます。
楽しい遊びはまだ終わらない! 「The Ryokan Tokyo YUGAWARA」とpixivのコラボによる、創作活動を応援するための宿泊プラン「pixivパック」には、pixivFACTORYクーポン付きイラストカードが特典についてきます。pixivFACTORYとは、アクリルキーホルダーや缶バッジなどのグッズや同人誌が簡単に作れるサービスです。同人誌はなんと1冊から制作可能。
そして、「pixivパック」の利用者には、Wacomのペンタブレットなど創作活動を支援する各種アイテムが貸し出されます(※数に限りがあります)。
つまり、ホテルでオタク仲間と遊ぶ中で生み出された「叫び」をそのままグッズや同人誌としてアウトプットできるんです。小説のタイトルを印字できるオリジナル文庫カバーも特典についてくるので、世界にひとつだけのお土産を作れますね。

ラウンジの本棚。すぐに資料が読めるのはうれしい!
「The Ryokan Tokyo YUGAWARA」では、ほかにも「大人の原稿執筆パック」や「おこもり芸術創作パック」、「学生応援卒業制作パック」など、創作活動を応援してくれるパックがいろいろ用意されています。
また、ラウンジの本棚には『物語を作る人のための世界観設定ノート』や『性格類語辞典 ポジティブ編/ネガティブ編』など、執筆に行き詰まったときに役立ちそうな書籍が並んでいます。そんな旅館だからこそ、黙々とパソコンのキーボードを打っているお客さんもちらほら……。ラウンジなどで作業に没頭しても浮かないのは、地味にありがたいポイントです。

ラウンジの一角。素晴らしい景色のなかで執筆できます
ストイックに原稿を執筆するもよし、脱稿祝いをするもよし、気心知れたオタク仲間と一晩中遊ぶのもよし。「The Ryokan Tokyo YUGAWARA」で最高の思い出、作ろうぜ!
The Ryokan Tokyo YUGAWARAにて「pixivパック」受け付け中!

The Ryokan Tokyo YUGAWARAは、万葉集にも詠まれるほど歴史が古く、夏目漱石、芥川龍之介などの文豪に愛された湯河原温泉に位置する温泉旅館です。日帰りで温泉と食事を楽しむことができるサービスも併設しています。
【pixiv パック】
▼販売期間:2022年10月28日(金)~2022年12月23日(金)
▼価格:9,450円/人~(税込) 1泊3食付き 15,450円/人~(税込)2泊5食付き(※1室4名利用時)
▼基本サービス:
1泊3食もしくは2泊5食のお食事付き/源泉かけ流し温泉入り放題/コーヒー・紅茶飲み放題(L.O:20時)
▼プラン限定特典:
①pixivFACTORYのクーポン付きイラストカード、小説のタイトルを印字できるオリジナル文庫カバー、浮雲宇一氏イラストのクリアファイルのプレゼント
②Wacomのペンタブレットなど創作活動を支援する各種貸出アイテムの提供
(※数に限りがあります)
「pixiv×The Ryokan Tokyo YUGAWARA 湯河原小説コンテスト」開催中

pixivパックの販売を記念し、「pixiv×The Ryokan Tokyo YUGAWARA 湯河原小説コンテスト」を開催しています。
「旅館で読みたくなるような小説」をテーマに3部門で小説を大募集!
受賞者にはThe Ryokan Tokyo YUGAWARAの宿泊券やグッズなどが贈られます。