これはデスゲームなのか？リアル実況でゲームをクリアせよ。『ナカノヒトゲノム【実況中】』

「デスゲーム」── それは、ある意図で集められた登場人物たちが、脱出や生死を賭けて行うゲーム。マンガやラノベでは、もはや定番といっていいほどの王道ジャンルのひとつになっているのではないでしょうか？

今回ご紹介する『ナカノヒトゲノム【実況中】』というマンガも、ジャンルで分けるとするならば、そんなデスゲーム系の作品と思われるのかもしれません。

物語は、本作と同じ名前を持つ謎のフリーゲーム「ナカノヒトゲノム」から始まります。このゲームにはクリア寸前でプレイヤーが失踪するという都市伝説が存在していました。

そのゲームをプレイ実況していた主人公・入出アカツキの元に「隠しステージがプレイできるようになる」と書かれた画面が開きます。加えて「これよりお迎えにあがります」という謎の一文が。疑問に思ったアカツキでしたが、急に意識を失い、気が付くと見たこともない場所で目を覚まします。

そこへアルパカの被り物を付けた「ナカノヒトゲノム」の監視役を名乗るパカが現れ、このゲームのクリア条件を告げられます。それは、アカツキのほかの7人の有名ゲーム実況者とともにリアルゲームをプレイ実況し、1憶ビューを達成することでした……。

ここまでのストーリーを読んだら、誰もが絶望的な状況の中、行われるデスゲームを想定しますよね。しかし巨大パンダと戯れたり、卵を育成して憧れの人とカップルにさせたり、さらには露天風呂でまったりしたりと想像していたデスゲームとは違うらしいようで……!?　しかもいく度となくピンチを迎えつつ、（現段階では）メインキャラクターは死亡していないという「デスゲームと簡単にひとくくりにはできない作品」なのです。

8人の有名実況者たちは、単にゲームをクリアして脱出を試みるのではありません。

このリアルゲームライフをどこか楽しんでいるように感じます。それゆえにデスゲーム特有の恐怖というよりも、キャラクターたちの関係の変化や「なぜ、このゲームに留まろうとしているのか ──」 物語が進むにつれてその理由が明らかになり、物語に引き込まれていきます。

戦国統治ゲームの実況プレイヤー・鬼ヶ崎カイコク。武闘派で自ら切り込みに行く性格のカイコクですが、メンバーの中で最年長であるため、このゲームのシステムを冷静に探ろうと暗躍します。それが彼をピンチに追い込むことも——？

恋愛シミュレーションゲームの実況プレイヤー・逢河マキノ。普段は囁くくらいしか言葉を発することがなく、絶えず寝ています。しかし、ひとたび目を覚まし、その澄んだ瞳を5秒間見つめると、あら大変。老若男女問わず、彼を確実に好きになってしまうという恐ろしいプレイヤーなんです。普段はゲームに積極的に参加しませんが、直観的に仲間の危機を回避させる活躍を見せることも。

パズルなどのやりこみ系が得意なプレイヤー・路々森ユズ。意味深な言動でメンバーを惑わす謎多き女性です。カリンと百合らしいアピールをしながらも、その本心ではアカツキのことを誰よりも気にしています。それは恋心かはたして……？その謎は物語が進む中で、次第に明らかになっていくのでしょうか？

個性豊かな8人のキャラクターたちが、さまざまリアルゲームを実況する中、次第に「ナカノヒトゲノム」の真の姿が明らかになっていきます。そしてその過程で変化していく彼らの関係性。はたして彼らは1憶ビューを達成して、このゲームの真のエンディングへたどり着くのでしょうか……？

7月からのアニメ放送までもう目前！ぜひ、放送前にマンガもチェックしてみてくださいね！

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