おのでらさんが語る初めての同人誌制作!コミケあるあるを大解決

文/久保内 信行 写真/三浦 一紀 編集/佐久間 仁美
コミケで“あるある”なエピソードを、童話を用いてほのぼのかつリアルな同人ファンタジーにした『コミケ童話全集』で大人気の漫画家・おのでらさん。そんな彼にも、同人誌を制作しはじめたビギナーのころがあったはず……。
今回は、そんな「はじめての同人誌」を制作したときの苦労話やエピソードをインタビュー!
・間に合わない締切
・見積もりをミスった在庫の山
・マンガ作品頒布に必要な解像度や印刷トラブル
など裏話をたっぷりとお聞きすることができました。さらに、後半ではおのでらさんも体験した同人誌制作につきまとう不安や問題の解決方法をご紹介いたします!
初執筆&迫る締切に「こんなはずじゃなかった」

おのでらさん 高校時代に、友人や他の方が作った同人誌は見ていて、大学入学を期に自分も挑戦してみようと。32Pの本作ろうと制作に取り掛かったんですが、思ったように全然進まなくて……(笑)
最初は気合入れて描きおろしだけで作るつもりでネームを考え始めて。「やばいぞ」と。1P考えるのと全然違うぞ、と。「これ、どうまとめるんだろう」と呆然としている間に予定の2週間は過ぎ去っていきました。
おのでらさん そして、気合を入れていたはずの描きおろしのページ数が2P、4Pと削れていって……最終的に10Pの描き下ろしにこれまでの投稿マンガやイラストを合わせてなんとか一冊にすることに。総ページ数も32Pから20Pに減らしました。もうこの時点で相当テンパっています。そしてやっと押しに押してペン入れに入ったんですが……。

おのでらさん スケジュールはネーム制作の段階で大幅に破綻しており、ただ、必死に手を進めるしかなかった。

── 毎回ドタバタだと、即売会用のペーパーを作るときも大変ですよね。きっと。
おのでらさん それは、前日深夜というか当日朝にコンビニやコピーショップに飛び込むことが常態化……。コピーショップもわかっているのかイベントの直前とか完全にスタンバイされていますもんね。そして徹夜のまま即売会へ行き、開催中はフラフラ(笑)。あと、「あるある」なのがコンビニでペーパーをコピーしたあと、原稿を忘れて帰ること。取りに戻ったら店員に見られているんじゃないか、他の利用者に見られているんじゃないかと。「燃やしてくれ!」と悶絶しました。
解像度はたりなかったが、形になった感動を味わう
── そんなこんなで初めてできた同人誌は、即売会当日に会場で確認したんですか?
おのでらさん 冒頭の描き下ろし部分はまだよかったんですよ。ヘタだったけどそれが自分の実力だってことで。「おー、ちゃんと本になってる!」ってパラパラとめくっていくと、SNSに投稿した四コマなどが収録されているページに来たら「なにかがおかしい」と感じたんです。解像度が足りな過ぎて全体的にギザギザでモザイク状態になっていて……! そのとき、初めて解像度という概念を知りました。
おのでらさん 後で確認したらWebバナーくらいの大きさしかなかったんですよ、その4コマ。新規作成するときに、印刷に耐えられるクオリティの大きさに設定しないと本当に大変なことになります。だから最初の同人誌は、後半はページごとに解像度がバラバラ。チェックしながら「ヤベェ本を作っちまったぜ……」と戦慄しましたね。印刷について最低限知らないとこんなことになるんだと。といいつつ、印刷のノドや断ち切りの概念はつい最近理解しました。
頒布数の見積もりは難しい
おのでらさん そうです。多かったんですよ。そもそも既刊がそんなに頒布できるわけがない(笑)。それでも結構来て下さる参加者の方がいて40部頒布できました。在庫は残り160部なんですけど、結局、解像度がヤバイ本を何度も出展する気になれなくてそのままお蔵入りに……。

一度でも作れば、同人誌がもっと好きになる
── こうして初めて同人誌を制作してみて感じたことはありますか?

おのでらさん また、さらにいい同人誌を作るためにどうしたらいいかという課題も見えてきました。自分の場合は、やっぱり画力を上げたい・上手くなりたいっていうこと。そして解像度バラバラ事件から、印刷のノウハウを学びたいということ。あと、少々上手くなっても自分の画力じゃ、自分を知らない方が試し読みして手に取ってもらうのは難しいという現実を知って、告知活動もさらに頑張っていこうと思いました。
── これから同人誌を作りたい!という方にアドバイスはありますか?
おのでらさん まず同人誌を作ったことある人にしっかり話を聞くこと。じゃないと解像度がバラバラになったり、印刷所から電話がかかってきて「灰色の枠(=印刷外のスペースを指す目印)が残っているんですけど」と言われて謝りまくることになります。
おのでらさん いきなりコミケだと当選後に作り出すと期間が足りなくなって自分のように慌てることになるので、最初は原稿ができたらオンリーなどに参加してみると、自分のペースもわかるんじゃないかと思います。割増料金に慣れるのはダメですよ!ホントに!
そして一度でも同人誌を作ったら、好きな作家さんがどれだけの時間と情熱をかけて本を作っているのかも体感できて、同人誌がさらに好きになれると思います!
これで解決!同人誌づくりの強い味方
『コミケ童話全集』のネタはおのでらさんの実体験を元にしているからこそ、これから頒布会参加を考えている人には参考になるかもしれませんね。
そんな同人誌制作の先輩であるおのでらさんの“あるある”失敗談を基にして、エプソンさんが自宅のプリンターですぐに始められる解決方法を提案してくれました。


同人作家の強い味方!「エコタンク搭載モデル」
エプソンのエコタンク搭載モデルは、1回のインク補充でA4カラー文書が約6,000枚も印刷可能なケタ違いの大容量インクタンクを搭載! つまり、20ページの同人誌をインク交換なしで300冊も作れる、まさにケタ違い。最初についてくるインクで3,600ページ以上プリントできる点もうれしいですよね。
また、インクの残量は前面にある窓から確認できるので、イベント直前のプリントで、インク切れにおびえることもありません。さらに、エコタンク方式はカートリッジ方式に比べ印刷コストを90%カット! モノクロ文書が約0.4円(税別)というケタ違いの低コストを実現するので、サークル参加の負担を軽減できます。

●一回のインク補充でA4カラー文章が6,000(※1)
●くっきりブラックで、文字やトーンもシャープにプリント
●エコタンク方式で印刷コストを90%カット(※2)
●モノクロ原稿も1枚約4秒(※3)で印刷
おのでらさんも太鼓判を押した「エコタンク搭載モデル」
コピー本のクオリティにも驚いていたおのでらさんですが、一番衝撃を受けていたのは、6,000ページも印刷できて超低コストのエコタンク搭載モデル。
「同人誌(コピー本やペーパー)を作るとき、家庭用プリンターで大部数印刷するとインク代とインク交換の手間がハンパないと感じてました。こんなに大容量でインク代も安くて……ホントにこれでやっていけるんですか?」とエプソンの方に食い気味に聞く場面も。

「これは本当に同人作家に広まるべき! どうして教えてくれなかったんですか」と太鼓判を押していただけました。自分の考えたストーリーやマンガをたくさんの人に見せるきっかけを手伝ってくれるエプソンの「エコタンク搭載モデル」。これから同人誌を作ってみたいと思っている方、もっとカンタンに作れるようになりたい方はチェックしてみてはいかがでしょうか。
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その問題、おうちプリンターで解決できます!
・難しい用語やルールを知らなくても、気軽にプリントできます。
解像度やファイル形式など、印刷所へ入稿するためには専門用語やルールを知る必要がありますが、自宅でプリントすれば、パソコンの画面で見えているものが簡単にプリントできます。入稿前に実際の大きさでプリントしてチェックをしておけば、会場に届いた冊子を開いて「ギザギザのモザイク状態にがっかり。」ということも防げます。
・1冊から手軽に作れます
はじめてのサークル参加で頭を悩ますのが同人誌の印刷部数。そんな時は、自宅のプリンターで少部数からはじめるのもひとつの手です。プリンターによっては自動でページの面付けと両面印刷(ブックレット印刷機能)がついているものがあるので、簡単に冊子を作ることができます。
・イベント直前でも大丈夫!割増料金もありません。
手元で印刷できるので、イベント直前まで作業ができます。入稿後に頒布特典のペーパーやコピー本などを追加するの手軽にできます。ただし、イベントを楽しむために、前日はしっかりと睡眠をとり体調管理に努めましょう!