本をひらけば、また会える。懐かしの児童書シリーズ特集
難しい言葉を使っていなくても、鋭い本質をついていて面白い児童書。幼い時、学級文庫として夢中になって読んだ経験がある人もいるかもしれません。今でも全国の多くの小中学校で実施されている「朝の読書」「朝読」の時間で、手に取ったことがあるかもしれませんね。
そんな児童書は大人が読んでも興味深く、あの頃は気づかなかった作品の深さや隠された意図に気づき、新しい発見を与えてくれそうです。
今回は、世代を超えて愛されてきた児童書のベストセラーシリーズをご紹介します。シリーズ累計100万部以上を超えた作品のうち、あなたが夢中になった物語はこの中にありますか? それではご覧ください!
「ズッコケ三人組」シリーズ
短期でおっちょこちょいのハチベエ、思慮深いけど理屈っぽいハカセ、スローで優しいモーちゃんの、同じクラスの小学生男子三人組が活躍する物語。
本編は2004年に終わったが、ファンからの熱い声援を受けてその後の三人組を書いた「ズッコケ中年三人組」を刊行。のちに「ズッコケ熟年三人組」で完全に幕を閉じた。シリーズ全体として累計2,400万部を発行する。
『かいけつゾロリ』シリーズ
いたずらの王者をめざすキツネのゾロリと、その弟子のふたごのイノシシ、イシシ・ノシシが繰り広げる大冒険の物語。
シリーズは累計3,500万部が発行され、2017年には30周年を迎えた。「朝の読書」で子供たちに選ばれる本1位に輝いた。
『ぼくら』シリーズ
東京下町の中学1年2組の生徒たちが夏休みに起こした『ぼくらの七日間戦争』を皮切りに、1年2組のメンバーが様々な事件に直面する『ぼくら』シリーズ。シリーズ累計1,500万部を発行し、2019年に『ぼくらの七日間戦争』がアニメ映画として公開予定だ。
『怪談レストラン』シリーズ
全50巻、シリーズ累計900万部を発行し、2010年にはアニメも放映された。
「朝の読書」で子供たちに選ばれる本6位にランクイン。
『名探偵夢水清志郎事件ノート』シリーズ
名探偵と名乗るがど忘れの激しい夢水清志郎が主人公の本格ミステリー。助手の三つ子の姉妹、亜衣・真衣・美衣の青春ストーリーも読みどころである。ドラマ化やマンガ化もされ、2011年より『名探偵夢水清志郎の事件簿』としてセカンドシーズンが始まった。シリーズ累計360万部発行。
『若おかみは小学生!』シリーズ

若おかみだよ!1号2号
by 上山道郎
シリーズ累計300万部を突破しマンガ化もされ、2018年9月にはアニメ映画も公開された。
『黒魔女さんが通る!!』シリーズ
現在も連載されており、2019年1月ごろに最新刊が発売される。アニメ化もされた。シリーズ累計400万部突破。
『学校のコワイうわさ 花子さんがきた!!』シリーズ
フジテレビ系『ポンキッキーズ』にてアニメが放映され、同時に書籍化された作品である。シリーズ累計150万部を発行し、2006年には『学校のコワイうわさ 新・花子さんがきた‼』としてセカンドシリーズが刊行された。
『妖界ナビ・ルナ』シリーズ

ルナ
by kumona-aka
シリーズ累計150万部を突破し、マンガ化もされた。
『NO.6』シリーズ
未来都市「NO.6」に暮らすエリートとして育てられた少年・紫苑は、12歳の誕生日の夜にネズミという少年と出会ったことで運命が一変する、ディストピア感のある近未来SF小説。
マンガ化、アニメ化され今も国内外で根強い人気を誇る。シリーズ累計100万部を突破。
『守り人』シリーズ
国内でシリーズ累計400万部を突破し、マンガ化やアニメ化され、海外でも8ヶ国で翻訳版が出版されている。2017年11月からNHKで実写ドラマも放映された。