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「モンスト」キャラクターメイキング&インタビュー!キャラデザのプロセスやテクニックを解説

幅広い年代に大人気のゲーム「モンスターストライク」。通称「モンスト」と呼ばれて愛されているこのゲームのイラストは、ミクシィの中のスタジオ「XFLAG™」によって制作されています。
モンストの魅力的なキャラクターはどうやって作られているのか? XFLAGスタジオのイラストチームから、イラストレーター鈴木景子さん(写真左)とチームリーダーの只隈広明さん(写真右)に、キャラクターメイキングのプロセスや誕生秘話、思い入れのあるキャラクターなどについて熱く語っていただきました。
モンストの魅力的なキャラクターはどうやって作られているのか? XFLAGスタジオのイラストチームから、イラストレーター鈴木景子さん(写真左)とチームリーダーの只隈広明さん(写真右)に、キャラクターメイキングのプロセスや誕生秘話、思い入れのあるキャラクターなどについて熱く語っていただきました。

今回紹介して頂いたのは、モンストの中でも最高クラスの難易度である「爆絶」クエストに登場するキャラクター「ニライカナイ」のメイキング。このキャラクターには、独自の深い設定やこだわりがあるようで……? 「ニライカナイ」が生まれるまでに、どんな試行錯誤があったのでしょうか。
イラストが出来るまでの流れ
XFLAGスタジオでは、以下の様な流れでキャラクターメイキングを行っています。
それでは、それぞれの過程をより詳しく見ていきましょう。
1. キャラクターが持つストーリーを決める
ゲーム内のイベントにはシリーズごとに北欧神話やSF等のテーマがあり、今回の爆絶シリーズは「理想郷」をテーマとしています。理想郷を表現するにあたっては、神話や伝承に登場する神聖な地をモチーフにキャラクター設定を行うことになりました。
ニライカナイをキャラクターにするにはどのような表現方法が好ましいのか、デザイナーとプランナーでミーティングを重ねていきます。「沖縄にある祖霊神が生まれる場所」というところから着想を得て、以下のようなストーリーを作成しました。
ニライカナイをキャラクターにするにはどのような表現方法が好ましいのか、デザイナーとプランナーでミーティングを重ねていきます。「沖縄にある祖霊神が生まれる場所」というところから着想を得て、以下のようなストーリーを作成しました。
ニライカナイのストーリー
少年が海で溺れ流れ着いた洞窟で偶然海獣ニライカナイの封印を解いてしまう。その後ニライカナイと絆を深めることにより、深層心理までリンクしてしまう。ニライカナイを通じて、人間に汚された海の苦しみ、嘆き、怒りを受け、その感情に飲み込まれてしまう。海を汚す人々への憎悪で本来優しかった性格は一転し、人間を排除するための狂気の守人へ変貌した。
少年が海で溺れ流れ着いた洞窟で偶然海獣ニライカナイの封印を解いてしまう。その後ニライカナイと絆を深めることにより、深層心理までリンクしてしまう。ニライカナイを通じて、人間に汚された海の苦しみ、嘆き、怒りを受け、その感情に飲み込まれてしまう。海を汚す人々への憎悪で本来優しかった性格は一転し、人間を排除するための狂気の守人へ変貌した。
2. ストーリーを設定書に落としこむ
モンストでは、1つのキャラクターごとに進化前・進化・神化・獣神化など複数のパターンが登場します。作成したストーリーを踏まえ、各パターンのイラストで何を表現するかを決めます。
そして、キャラクターの特徴をまとめた「設定書」の作成を行い、それをもとにイラストレーターが制作に入ります。
そして、キャラクターの特徴をまとめた「設定書」の作成を行い、それをもとにイラストレーターが制作に入ります。

ニライカナイには進化前、神化の2パターンが存在します。
進化前は「静」・神化は「動」をテーマとすることで、ニライカナイの畏怖と強さを表現しています。
ストーリー上で大事にしたい「古の海の神(海獣)と少年のリンク感」や、封印を解く鍵である「銛」といった要素を入れました。また、海獣が南海の生物であることを表現するために、色鮮やかなサンゴや貝などが体を覆うデザインにしました。
進化前は「静」・神化は「動」をテーマとすることで、ニライカナイの畏怖と強さを表現しています。
ストーリー上で大事にしたい「古の海の神(海獣)と少年のリンク感」や、封印を解く鍵である「銛」といった要素を入れました。また、海獣が南海の生物であることを表現するために、色鮮やかなサンゴや貝などが体を覆うデザインにしました。
3. ラフ画の制作
ニライカナイは、協力いただいている社外のイラストレーターさんと制作を進めていきました。実際のやりとりで使われたイラストや指示をお見せしながら、「進化前」イラストが出来るまでのプロセスをご紹介します。
初稿ラフ
まずはイラストレーターさんに、設定書に基いてラフ画を描いていただきます。

初稿ラフでは、シーサーを想起させるような「海獣」キャラクターをご提案いただきました。こちらも素敵だったのですが、爆絶シリーズのモンスターに求める「強さ」の表現としては少し物足りなかったので、もっと神々しさと畏怖を感じるようなキャラクターにしていただけるようディレクションすることにしました。
初稿ラフへの修正依頼
初稿ラフを踏まえて、ディレクターが修正指示を行います。ディレクションでは、ご提案いただいたイラストをより魅力的に見せるためにはどうしたら良いか?と考え、手を入れていきます。


最初に頂いたデザインはそのまま活かし、海獣の構図の変更をお願いしました。ニライカナイの背中のデザインがサンゴ礁のようでとても素敵だったので、全身イメージをお伝えしながら、それを見せてもらうようにもお願いしました。
第2稿ラフ
初稿のディレクションを挟んで、再度ラフ画を描いていただきます。イラストレーターさんからも提案をいただきつつ、良いイラストになるよう一緒に試行錯誤していきます。

ディレクションの意図を汲みとり、イラストに反映していただきました。
この段階では、細かい表現によって要素の視認性が損なわれてしまっていたので、見やすくするための整理を行うことにしました。
この段階では、細かい表現によって要素の視認性が損なわれてしまっていたので、見やすくするための整理を行うことにしました。
第2稿ラフへの修正依頼
第2稿ラフにさらに修正を加えて、ブラッシュアップを行います。

視認性を上げるための指示に加え、少年の怒りをより強く表現するための演出もここで追加することにしました。
描き込みが多いイラストは、ゲーム画面上で見ると潰れてしまい、イラストの魅力が十分に伝わらなくなってしまいます。提案いただいたイラストが画面上でも活き活きと見えるよう、工夫する必要があります。
こうしたやり取りを何度も繰り返し、ラフの決定稿を完成させます。
描き込みが多いイラストは、ゲーム画面上で見ると潰れてしまい、イラストの魅力が十分に伝わらなくなってしまいます。提案いただいたイラストが画面上でも活き活きと見えるよう、工夫する必要があります。
こうしたやり取りを何度も繰り返し、ラフの決定稿を完成させます。
4. 線画の制作
ラフが決定すると、次は線画の行程へ進みます。
ラフのイメージを崩さないように、イラストレーターさんに線画を起こしていただきます。
ラフのイメージを崩さないように、イラストレーターさんに線画を起こしていただきます。

モンストの場合、線画に沿ってしっかりとアウトラインを描画していくので、細かいパーツのふちが黒く潰れてしまわないように注意する必要があります。パーツごとの視認性を上げるため、線の太さを調整しながら丁寧に仕上げていきました。
5. 着彩
線画が完成すると、いよいよキャラクターの着彩です。この工程でも、イラストをやり取りしながら、細かく調整をしていきます。
初稿の着彩イラスト

全体的にカラフルで、想定したものに近い提案をしていただきました。
着彩初稿の修正依頼

ここでは、海獣を青系にまとめることで、少年とのバランスを整えようと考えました。更に右下のパーツに調整を行い、空間を感じることの出来る絵にしたいと思い修正をお願いしました。
5. 着彩完了後の最終行程
着彩データに対して魅力を引き出すため、ライティング等の調整をして、最終ブラッシュアップを行います。

ここで海獣と少年とのリンク感も一目で分かるように調整を行いました。
6. 完成!

ニライカナイは、最高クラスの難易度である爆絶シリーズにふさわしいモンスターにするため、徹底的にクオリティにこだわりました。通常よりも大幅な日数を掛けて制作しています。このこだわりが、海獣と少年の一体感や存在感、迫力をうまく表現することにつながったと思います。
キャラクターメイキングの背景となるテーマやモチーフ、ストーリーを考えていきます。
2. ストーリーを設定書に落としこむ
ストーリーを踏まえて、キャラクターのイラストで何を表現したいかをまとめ、設定を定めた「設定書」を作成します。
3. ラフ画の制作
設定書にしたがってイラストレーターが描いたラフ画を元に、より魅力的になるよう、繰り返しブラッシュアップします。
4. 線画の制作
ラフ画のイメージを崩さないように線画を起こし、アウトラインを付けていきます。
5. 着彩
全体のバランスを気にかけながら、線画に色をつけていきます。
6. 完成!
着彩したイラストにライティング等の最終調整を行って、イラストを完成させます。