自分が観てみたい、が原動力。架空紙幣作家 oloさんインタビュー<後編>
降りてくるアイディアを「見てみたい」一心で手を動かす

▲oloさんの制作環境。ここから様々な架空作品が世界へ発信されている
━━作品のアイディアがひらめくのはどんなときですか?
全然わからない(笑)。長い時間考えていても思いつかないこともあるし、仕事で淡々とつまらない計算をしているときに思いつくこともあるし。
そういうアイディアがぱっと思いついた時の「あっ一刻も早く形にしないと」という感覚に動かされて、作品を作っているんですよね。それは映像でも同じかな。
自分が早く観てみたいから、作る。
そういうアイディアがぱっと思いついた時の「あっ一刻も早く形にしないと」という感覚に動かされて、作品を作っているんですよね。それは映像でも同じかな。
自分が早く観てみたいから、作る。
━━「自分が観たい、作ってみたい」という気持ちを、とても大事にしていらっしゃるんですね。
そうですね。これが別のモチベーションだったら……例えばTwitterでRT数を稼ぎたいとか、世の中を混乱に陥れたいとか、◯◯の悪い噂を流したいとか、株価を操作したいとか、やろうと思えばいくらでもできるんですよ。
でも、そこにモチベーションがないので、やらないだけです。
でも、そこにモチベーションがないので、やらないだけです。
━━株価……全然冗談に聞こえませんね。そういうモチベーションがなくて、本当によかったです!(笑)
作品を通じて「自分と近い感覚の人」の存在を知りたい
━━oloさんとしては、TwitterでRT数がどれだけ伸びるか…といったことを、強く求めてはいないんですね。
やっぱり、作ったものを大勢の人に見てもらいたい、というのはありますよ。「褒められたい」という気持ちも当然あるし。
RTというか、すごく極端に言うと「沢山の人がわーっと見た、という"数字"」を見たいだけだったら、個性を発揮しなくていいはずなんですよ。頭をひねる必要がない。そういうのって、機械的に作れるような気がするというか。
WEBの広告記事なんかで、ただ単にPVが多く集まればいいってもんじゃない、と最近よく言われるようですが、それと近いのかなと思っていて……。
多くの人には観てもらいたいし、「オレの作品がわからないやつに観てもらわなくてイイ!」とまでは思わないですけど、そういった「ワー面白いね」と言われてどんどん流れていくような形で作品を観られたいかというと、いやぁそういうわけでは……というところで。複雑な気持ちです。
RTというか、すごく極端に言うと「沢山の人がわーっと見た、という"数字"」を見たいだけだったら、個性を発揮しなくていいはずなんですよ。頭をひねる必要がない。そういうのって、機械的に作れるような気がするというか。
WEBの広告記事なんかで、ただ単にPVが多く集まればいいってもんじゃない、と最近よく言われるようですが、それと近いのかなと思っていて……。
多くの人には観てもらいたいし、「オレの作品がわからないやつに観てもらわなくてイイ!」とまでは思わないですけど、そういった「ワー面白いね」と言われてどんどん流れていくような形で作品を観られたいかというと、いやぁそういうわけでは……というところで。複雑な気持ちです。
━━となると、oloさんにとって「ネットに作品をアップし続けることの意義」って何でしょう?
嫌いな人とか批判する人もいるかもしれないけど、これを面白がる人はたぶん自分と同じような人間だな、という考えがあるので……そういう人の存在を知って「自分の感覚は世間とかけ離れているわけじゃない」と、安心したいのかもしれないですね。
━━なるほど。いやぁ、面白い話がどんどん出てくるので、予定していた質問のことは、だんだんどうでもよくなってしまいました(笑)。
(不思議そうに)……私の話ってそんなに面白いですか?
━━えっ!?……あの、すっごく面白いですよ!! 本日はありがとうございました!

- olo
- 架空紙幣作家(fictional banknote creator)。架空新聞や映像制作など幅広く作品を制作している。直近の代表作は『テレビパン』、 『11月23日に生まれて』、 『ネックビルダーCM』(撮影・編集等)など。
インタビュー前編はこちら!
「お札っぽさ」って何だろう?架空紙幣作家 oloさんインタビュー<前編>
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