【動物絵描き 西村はる】アクリルガッシュで魅了するカラフルな世界
BOOTHで話題の作家さんをピックアップし、作業環境やオススメBOOTHを紹介していただくこのコーナー。
今月は、アクリルガッシュで描いた色彩豊かな動物たちが魅力のBOOTH「papagazyo」のオーナー、西村はるさんが登場します。ナビゲーターは今回も、わたくし「らくだ」がつとめます。
今月は、アクリルガッシュで描いた色彩豊かな動物たちが魅力のBOOTH「papagazyo」のオーナー、西村はるさんが登場します。ナビゲーターは今回も、わたくし「らくだ」がつとめます。

- 西村はる
- 福岡県在住。動物をモチーフにしたカラフルな作品を制作しています。2010年より福岡・東京での個展を中心にアートイベント等で活動中。
西村はるさんこんにちは。どうぞよろしくお願いします
西村さんは、いつごろから本格的に創作活動を始めたのですか?
西村さんは、いつごろから本格的に創作活動を始めたのですか?
昔から工作が好きで、ずっと美術部に入って制作していました。
大学在学中はグループ展を中心に、他にはコンペに挑戦したりしていました。ほとんど落ちましたが……。卒業してすぐにギャラリーの方に個展のお話をいただき、そこから本格的に活動をスタートしました。
現在は、年に1、2度の個展や百貨店での催事、デザフェスのようなイベント参加など、いろいろな場所をめぐっています。
大学在学中はグループ展を中心に、他にはコンペに挑戦したりしていました。ほとんど落ちましたが……。卒業してすぐにギャラリーの方に個展のお話をいただき、そこから本格的に活動をスタートしました。
現在は、年に1、2度の個展や百貨店での催事、デザフェスのようなイベント参加など、いろいろな場所をめぐっています。
先日のデザインフェスタvol.42にも出展されてましたね!
西村さんは、普段どのような画材を使っているのですか?
西村さんは、普段どのような画材を使っているのですか?

主な画材はターナーのアクリルガッシュです。
細部の仕上げにカランダッシュの水彩色鉛筆、筆はARTETJE CAMLON PROを使っています。紙は主にワトソン紙を使用していますね。
細部の仕上げにカランダッシュの水彩色鉛筆、筆はARTETJE CAMLON PROを使っています。紙は主にワトソン紙を使用していますね。
西村さん独特の色合いは、アクリルガッシュと色鉛筆を使いわけて生まれているのですね。
作業場を見せていただけないでしょうか?
作業場を見せていただけないでしょうか?

作業机のまわりは、好きなものを並べてしまうので常にごちゃごちゃ。普段は下書きやメモが貼ってあるので、もっと荒れているんですが……(笑)
棚は、作りかけの立体を乾かしたりするのにも使います。下書きや小さな絵はここで描いて、大きな絵だと部屋の中心にイーゼルを立てたり、床で描きます。
棚は、作りかけの立体を乾かしたりするのにも使います。下書きや小さな絵はここで描いて、大きな絵だと部屋の中心にイーゼルを立てたり、床で描きます。
オウムガイや、いろんな置物、お花のポスターなど、作品につながるものがたくさんある素敵な作業場ですね!
作品にモデルはいるのでしょうか。
作品にモデルはいるのでしょうか。
普段からモデル探しに色々なところに行きます。
下の資料は動物園や植物園、水族館などで撮ってきた写真です。
友人のペットをモデルにすることもあります。
珍しい生き見に行けないものは図鑑を参考にしたり、近い種類の動物を参考に 色を変えたり角を付け加えたりすることもありますが。

最近は金魚を見る為に奈良の大和郡山まで行ってたんですよ(笑) 施設ごとに生き物の種類や展示方法が全く違うのでとても楽しいんです。
奈良まで!? それはすごい(笑)
そのあと、どのように作品が作られていくか見せていただいてもいいですか?
そのあと、どのように作品が作られていくか見せていただいてもいいですか?
ラフ

モチーフは、さまざまな角度や表情をスケッチして、気に入ったものを使います。

模様は、定規とコンパスを使って描きます。少し分かりづらいですが、植物をイメージしています。
スキャンして組み立て

すべてスキャンしてPhotoshopで組み立てます。コラージュのような感覚ですね。
この段階である程度色彩イメージも考えておきます。
プリントアウトしてトレースし、ここからアクリルガッシュで着色をしていきます。
(ここから違う絵になります…)
この段階である程度色彩イメージも考えておきます。
プリントアウトしてトレースし、ここからアクリルガッシュで着色をしていきます。
(ここから違う絵になります…)
着色

動物やその他のモチーフは、絵の具を薄く溶いて何度も重ねて描きます。この絵は、顔から完成させて、そこの濃度に合わせて全体を描き込んでいきました。模様はベタ塗りし、上からグラデーションをかけて、仕上げは細い筆で縁取りします。線を均等に引くこの工程が一番緊張します。
完成

完成!(サイズは606×606mm)
制作時間はサイズや絵柄によって変わりますが、この絵は2週間ほどかかりました。
制作時間はサイズや絵柄によって変わりますが、この絵は2週間ほどかかりました。
動物をよりリアルに見せるグラデーションは、このように描かれていたのですね。いまにも動き出しそうな躍動感と、不思議な世界観が素敵です……!
作品を制作するときに気をつけていることや、こだわりがあれば教えてください。
動物の目線には気をつけています。見ているような、見ていないような。見る人が自由に想像できるように、表情もあまり出ないようにしてますね。
あとは、魚類が好きなのでよく絵に入れています。陸上の生物と組み合わせることで、実際にはありえない光景を作りたいと思っています。
あとは、魚類が好きなのでよく絵に入れています。陸上の生物と組み合わせることで、実際にはありえない光景を作りたいと思っています。
BOOTHを使ってみた感想はいかがですか? BOOTHで気に入っているポイントや、今後ほしい機能などがあれば教えてください。
いつも倉庫サービスを利用していますが、梱包や発送、入金確認も早くてとても助かっています。手数料も安く、自分の住所も公開しなくていいので気軽に通販を始めることができました。在庫の数がすぐに確認できるところも便利ですね。最近、複数のBOOTHで商品を購入できるようになったことも嬉しいです。
そうなんです! 最近複数のBOOTHをまたいで、商品の一括購入ができるようになりました。倉庫サービスもご利用いただきありがとうございます。
今後作ってみたい商品などがあれば教えてください。
画集やカレンダーを作ってみたいです。カレンダーはなかなか絵をそろえることが難しくて、毎年断念しています……。まだ利用したことはないのですが、pixiv FACTORYのクッションカバーが気になっているので、今度作ってみたいと思っています。1個から作れるところがいいですね。
クッションカバーいいですね! 発色もきれいに再現されるので、ぜひ利用してみてください。
それでは最後に、西村はるさんファンのみなさまへメッセージをお願いします。
いつも作品を見てくださり、ありがとうございます!
作品を通して、さまざまな生き物に興味を持つきっかけにもなると嬉しいです。これからも、楽しんでいただけるような作品を描いていけるように頑張ります。今後ともどうぞよろしくお願いします!
作品を通して、さまざまな生き物に興味を持つきっかけにもなると嬉しいです。これからも、楽しんでいただけるような作品を描いていけるように頑張ります。今後ともどうぞよろしくお願いします!
西村はるさん、お忙しい中、インタビューにご協力いただきましてありがとうございました!