【直筆動画あり】『キズナイーバー』キャラクター原案・三輪士郎さんインタビュー<後編>
自分自身を売りこむ方法を見つけていったらいいんじゃないか
──三輪さんご自身の意識としては、「やっぱり自分は漫画家だ」という感じなんでしょうか?
基本的にはそうですね。漫画にもキャラクターデザインやイラストの要素はあるので、その部分でアニメなどもお手伝いさせていただいているみたいな。

▲遅いと言いながらもかなり速いスピードで描き進めていく三輪さん。
──アニメの影響というお話もありましたが、デビューする前に影響を受けた漫画家さんは?
いっぱいいすぎて大変ですね(笑)。小学校くらいのころは、やっぱり藤子不二雄先生ですね。それから大友克洋先生。『AKIRA』とかは父が持っていて、自分が買う前からあったのでなじみ深いです。
中学校くらいに浅田弘幸先生の『眠兎』を読み始めて。『蓮華』で決定的に浅田信者になりましたね。そのくらいからいまの自分の絵に通じるところができあがってきて。
そのあとに田島昭宇先生とか、上條淳士先生とか、あったりするんですよね。そのへんでベタがしっかり入った絵にあこがれたという感じです。
あと萩原一至先生。逆にトーンがすごいゴージャスな絵作りも好きだったんです。萩原先生は原稿が机に立つ(くらい分厚いトーンの層がある)みたいな伝説がありますよね(笑)。自分では一度ファイナルファンタジーの同人でやってみたら、もう満足したというか、これっきりにしようというか(笑)。ひとりでやるもんじゃないなという感じでしたね。
木城ゆきと先生の『銃夢』もビジネスジャンプに連載されていたころからずっと読んでいたので、まさかウルトラジャンプでご一緒することになるとは、と……。その後さらに萩原一至先生とか荒木飛呂彦先生とか、どんどんやって来て、これはとんでもないところに来てしまったみたいな(笑)。
中学校くらいに浅田弘幸先生の『眠兎』を読み始めて。『蓮華』で決定的に浅田信者になりましたね。そのくらいからいまの自分の絵に通じるところができあがってきて。
そのあとに田島昭宇先生とか、上條淳士先生とか、あったりするんですよね。そのへんでベタがしっかり入った絵にあこがれたという感じです。
あと萩原一至先生。逆にトーンがすごいゴージャスな絵作りも好きだったんです。萩原先生は原稿が机に立つ(くらい分厚いトーンの層がある)みたいな伝説がありますよね(笑)。自分では一度ファイナルファンタジーの同人でやってみたら、もう満足したというか、これっきりにしようというか(笑)。ひとりでやるもんじゃないなという感じでしたね。
木城ゆきと先生の『銃夢』もビジネスジャンプに連載されていたころからずっと読んでいたので、まさかウルトラジャンプでご一緒することになるとは、と……。その後さらに萩原一至先生とか荒木飛呂彦先生とか、どんどんやって来て、これはとんでもないところに来てしまったみたいな(笑)。

▲7分ほどで完成。ね、簡単でしょう?
──あこがれていた先生たちと同じところで漫画を描く夢を実現されて、そしてマルチにも活躍されているわけですが、最後にこれを読んでいる、同じように絵を描く夢を持つみなさんへのメッセージをお願いします。
そうですね、ぶっちゃけて言えば、やはり最初からイラストレーターだけを目指すよりは、漫画を描いたほうが、さまざまな技術を習得できますし……のちのち生活の面でも助力になると思います。自らがコンテンツホルダーになることは、超大事です! 印税仕事、やっぱり大事(笑)。
キャラクターデザインだけでも面白いんですが、それをどう動かすのかとか、キャラクターが生きるシナリオはどう作ったらいいのかとか。デザインしたあとのことも意識すると、より身につくものは多いんじゃないかと。
やっぱり外見だけデザインして性格はテンプレ、みたいな感じだと、どこかで見たようなキャクターになりがちなんですよね。キャラクターにまつわる物語も一緒にクリエイトしたほうが自分の思い入れも増すと思いますし、自分で漫画を描いてみれば、そういうことも実感できると思います。
イラストレーターをやるにしても、漫画だとひとつひとつのコマにそれぞれ一番いい構図とかを考える必要がありますから数をこなせて、考える訓練になります。
だからとりあえず、何をやるか迷っているくらいなら漫画を描いてみたらいいと思います! その分やることはたくさんあって大変なんですが、最初に一番難しいことをやったほうがいいんじゃないですかね。
あと漫画を描くにあたっては、たくさん漫画を読むだけじゃなく、小説とか、映画とか、音楽とか、できるだけいろんなものに興味を持って、手当たり次第に経験したほうがいいですね。漫画以外の分野への興味が作品のネタになったり、いい影響を与えてくれることはたくさんあります。興味からつながった人間関係がお仕事につながったりもしますし。
なかなか何にでも興味を持つって大変かもしれないですが、もっと打算的に「何がいま受けてるのか」という軸でも良いです。そういう観察眼も大事なので、引け目を感じることはないかと。「とりあえず最近グルメ漫画が多いからメシ食わせてみよう」とか「いまpixivやTwitterでこれが受けてるからやってみるか」とか。
いまはSNSで宣伝とかもしやすくなっていますし、自己プロデュースというか、自分自身を売りこむ方法を見つけていったらいいんじゃないかなと思いますね。
キャラクターデザインだけでも面白いんですが、それをどう動かすのかとか、キャラクターが生きるシナリオはどう作ったらいいのかとか。デザインしたあとのことも意識すると、より身につくものは多いんじゃないかと。
やっぱり外見だけデザインして性格はテンプレ、みたいな感じだと、どこかで見たようなキャクターになりがちなんですよね。キャラクターにまつわる物語も一緒にクリエイトしたほうが自分の思い入れも増すと思いますし、自分で漫画を描いてみれば、そういうことも実感できると思います。
イラストレーターをやるにしても、漫画だとひとつひとつのコマにそれぞれ一番いい構図とかを考える必要がありますから数をこなせて、考える訓練になります。
だからとりあえず、何をやるか迷っているくらいなら漫画を描いてみたらいいと思います! その分やることはたくさんあって大変なんですが、最初に一番難しいことをやったほうがいいんじゃないですかね。
あと漫画を描くにあたっては、たくさん漫画を読むだけじゃなく、小説とか、映画とか、音楽とか、できるだけいろんなものに興味を持って、手当たり次第に経験したほうがいいですね。漫画以外の分野への興味が作品のネタになったり、いい影響を与えてくれることはたくさんあります。興味からつながった人間関係がお仕事につながったりもしますし。
なかなか何にでも興味を持つって大変かもしれないですが、もっと打算的に「何がいま受けてるのか」という軸でも良いです。そういう観察眼も大事なので、引け目を感じることはないかと。「とりあえず最近グルメ漫画が多いからメシ食わせてみよう」とか「いまpixivやTwitterでこれが受けてるからやってみるか」とか。
いまはSNSで宣伝とかもしやすくなっていますし、自己プロデュースというか、自分自身を売りこむ方法を見つけていったらいいんじゃないかなと思いますね。
──ありがとうございました!
三輪士郎さんによる仁子描きおろし・ノーカット動画!
インタビュー中に三輪さんの手で仁子のイラストが描かれていく様子をノーカットでどうぞ!
いかがでしたか?
『キズナイーバー』の魅力的なキャラクターたちの貴重な初期デザイン原案や裏話が満載のインタビュー前編も要チェックです!
前編はこちら:ファン必見の裏話満載!『キズナイーバー』キャラクター原案・三輪士郎さんインタビュー<前編>
『キズナイーバー』の魅力的なキャラクターたちの貴重な初期デザイン原案や裏話が満載のインタビュー前編も要チェックです!
前編はこちら:ファン必見の裏話満載!『キズナイーバー』キャラクター原案・三輪士郎さんインタビュー<前編>
キズナイーバー - KIZNAIVER
2016年4月9日より、TOKYO MX、ABC朝日放送、テレビ愛知、BS11ほかにて放送中
TOKYO MX:4月9日より毎週土曜23:30〜
ABC朝日放送:4月9日より毎週土曜26:15〜
テレビ愛知:4月12日より毎週火曜26:05〜
BS11:4月9日より毎週土曜23:30〜
群馬テレビ:4月9日より毎週土曜23:30〜
とちぎテレビ:4月9日より毎週土曜23:30〜
◆配信情報
ニコニコ生放送:4月10日より毎週日曜22:00〜(本編+「キズラジ」)
ニコニコチャンネル:4月10日より毎週日曜23:00〜
バンダイチャンネル:4月11日より毎週月曜12:00〜
GYAO!:4月11日より毎週月曜12:00〜
アニメ放題:4月11日より毎週月曜12:00〜
U-NEXT:4月11日より毎週月曜12:00〜
ひかりTV:4月11日より毎週月曜12:00〜
dアニメストア:4月11日より毎週月曜12:00〜
Video Market:4月11日より毎週月曜12:00〜
Play Station:4月11日より毎週月曜12:00〜
※放送開始日・放送日時は編成の都合等により変更となる場合がございます。予めご了承ください。
◆STAFF
原作:TRIGGER・岡田麿里
監督:小林 寛
シリーズ構成・脚本:岡田麿里
キャラクター原案:三輪士郎
キャラクターデザイン:米山 舞
美術監督:野村正信(美峰)
色彩設計:三笠 修
撮影監督:田村 仁・山本弥芳(グラフィニカ)
編集:奥田浩史
音楽:林ゆうき
音響監督:亀山俊樹
音響効果:倉橋裕宗
アニメーション制作:TRIGGER