イイカンジの3Dプリンタのコスパがめっちゃ良くなってきたので遊んでみる ~購入編~/マシーナリーとも子のひとりでつくれるもん!

文/マシーナリーとも子
オッス、ひさしぶり。確定申告のとき以来だな。サイボーグバーチャルYouTuberのマシーナリーとも子よ。
なあ聞いてくれみんな。私はこのたび、一大決心して3Dプリンタを買うことを決意したぜ! 3Dプリンタってのはその名の通り、2Dのイラストや文章を印刷するプリンタと違って三次元な立体物が出力できるプリンタだ。
コイツがあるといろんな形のあるものが家で生産できてしまう。例えばフィギュアだって家で作れる。もうちょい身近なところだとスマホやPCのアクセサリーとかインテリアとか作れる。ロボットの部品だって出力できるんだぜ。きっと池袋晶葉ちゃんもラボに置いてるか欲しがってるかしてると思う。知らんけど。
とにかく形を伴うもの大好きマンにとって垂涎のマシーンなのよ3Dプリンタは。

▲ こちらはAmazonで販売されている3Dプリンタの例
ちょっと前までフィギュア製作に使えるような滑らかな出力品が出せるプリンタはウン十万円とかしたんだが、なんと今は10万円くらいのプリンタでもけっこーツルツルなものが出せちゃうんだってさ。そりゃすげえ! 10万円も結構勇気がいる買い物であることには違いないが、いまの私でも買えないことはないぞ!
そこで今回はお目当ての3Dプリンタの代理店に突撃取材。3Dプリンタの現状や遊び方、そして購入に至るための最後のひと押しをしてもらうために(×ついでに記事にして原稿料をもらうことで3Dプリンタの購入代金のアテにするために)お話をうかがってきました。
最近はバーチャルYouTuberやVRChatなどの影響もあって3Dモデリングがより身近になってきたし、立体の出力に興味が出てきた人も多いんじゃないかな。そんな人の興味を後押しできれば幸いです。
3Dプリンタの種類


取材するから付いてこい記事にしろとサイボーグに脅されて連れてこられました。pixivの坂本です。とも子と企画内容に合わせて立体感のある顔にしてきましたが人間です。


私、3Dプリンタって安いものも増えてきたけど、フィギュアとかに使えるような質のいい光造形式のヤツは50万円くらいかかるってイメージがあったんスよね。でも御社で取り扱ってる「Phrozen Shuffle」は11万円で、かなりスベスベのものが出力できると教えてもらって。

▲ 向かって右がマシーナリーとも子が購入を検討しているPhrozen Shuffle(11万円)。左はより大きなサイズのパーツが出力可能なPhrozen Shuffle XL(15万6000円)。なお、値段は取材当時のものです。



▲ FDMはソフトクリームみたいな感じで上から糸状のプラスチックが積み上がっていく。

今回、とも子さんが購入を検討しているPhorozen Shuffleは「光造形式」というタイプで、紫外線で硬化する樹脂にレーザーを照射しながら硬めていくタイプです。こちらはFDM方式に比べて価格は高くなりますが、非常に精度の高い出力が可能です。

▲ 光造形式プリンタは板にレジンをくっつけながら少しずつ硬めていって、下から上に引っ張り上げながら出力していくので上下さかさまに出てくる。

たとえば、これはエッフェル塔をFDM方式のプリンタで出力したものです。


そして光造形プリンタで出力したものがこちら。



裏っ返してみるともっとわかりやすいぞ。ホラ。




光造形式プリンタにも違いが










▲ コンシューマの3Dプリンタとしては白眉の性能を持つ憧れの機種「Form2」(※画像はForm2のWebサイトより)いつか欲しい!


出力サービスを使うのもいいけど、やっぱりいろいろ稼働のことを考えると5,000円は決して高くないとはいえ、単純にこのサイズのものを1個5,000円で何個も作ったり売ったりはできないから自分の家に3Dプリンタが欲しかった。んで、そんなときにコスパの高さを聞いて感銘を受けたのがPhrozen Shuffleだったのよ。






いっぽう、PhrozenShuffleはDLP/LCD方式というものを使っていて、こちらは面で紫外線を照射します。造形のコントロールは液晶ディスプレイでマスキングすることで行います。こちらのほうがコストが安く収まるんですね。

▲ マシーナリーとも子によるめちゃめちゃざっくりした図解。レーザーをガシガシ制御するSLA方式より、液晶ディスプレイ内の画像をどんどん差し替えるDLP/LCD方式のほうがコストが安くつくという理屈(らしい)。

出力するためのデータはどうすればいいの?



ところでちょっといいですか? とも子さんが3Dプリンタ買うかはご自由でよろしいんですが……。





工業製品の設計をする際に使われるソフトだね。アナログな製図では平面・側面・正面の三面図を書く必要があるけど、3D CADではぐるぐる回しながら、立体的なボリュームを確認しながらポリゴンデータを作ることができるんだな。さっき紹介した私のマニ車は「fusion360」ってソフトで作ったんだけどこれは無料(※)で使える。動画もあるから見てみてね。
※商用に用いる場合は販売品の売り上げが年間10万ドル未満の場合に限る。





▲ 画面上で粘土をこねたりつまんだり削ったりするようにして造形できる「ZBrush」(※画像は公式Webサイトより)。現在、国内では美少女フィギュアなどでよく使われる。



▲ VRChatなどで注目された「Blender」(※画像は公式Webサイトより)。リギングやアニメーション製作に用いられるソフトだが、3Dプリンタ向けのモデリングもできちゃう。無料。



▲ あらかじめ用意された3DCGを組み合わせたり引き伸ばしたりすることでモデリングできる「TinkerCAD」はとにかく手軽。ブラウザ上で使えるぞ。

▲ こちらはマシーナリーとも子による3Dモデリングソフトのざっくりとした表です。



―――― そして一週間後 ――――


次回、実際に使ってみた編に続く……
To Be Continued……


- マシーナリーとも子
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『アイドルマスターシンデレラガールズ』の池袋晶葉ちゃんを応援するために活動を始めたサイボーグVTuber。腕のマニ車で徳を得て動く。でもライター仕事ばっかりやってる。なんで?(コラボ案件ください)