哲学的な問いが創作の素地になる。イラストレーター・望月けいの思考の源泉を探る、盟友・結城にことの特別対談
インタビュー/原田イチボ
pixiv総監修のアートブック『VISIONS 2024 ILLUSTRATORS BOOK』(KADOKAWA)が発売中です。360ページの大ボリュームのもと、イラストレーター170人の代表作と新作を収録し、今のイラストレーションの最前線に迫ります。
人気イラストレーターの望月けいさんが、『VISIONS 2024 ILLUSTRATORS BOOK』(以後『VISIONS 2024』と表記)のカバーイラストを担当したほか、特別インタビューにも登場しました。書籍やゲームのキャラクターデザイン、アパレルブランドとのコラボなど幅広い活躍により現代イラストシーンの第一線を走る望月さんの、創作に対する姿勢とは? 親交の深い漫画家・結城にこさんと対談し、その思考の源泉を探りました。

- 望月けい(もちづき・けい)
イラストレーター。エッジの効いたタッチや色彩感覚で人気を集める。主な仕事に『閻魔堂沙羅の推理奇譚』(講談社タイガ)の装画、ゲーム『Fate/Grand Order』『刀剣乱舞』のキャラクターデザインなど。2021年に初画集『人間よ強欲であれ』を刊行。

- 結城にこ(ゆうき・にこ)
漫画家。作品に『ふり向いて、ゆきのちゃん!』(リブレ)、『運命の人と出逢える恋するアプリ』(原作:弥生万智、全2巻、KADOKAWA)、『恐怖コレクター』(原作:佐東 みどり・鶴田 法男 キャラクター原案:よん、KADOKAWA)がある。
「どうでもいいことを考える同盟」の2人
── 望月さんたっての希望で、今回の対談が実現しました。おふたりはプライベートで親交が深いそうですね。


2012年に投稿された作品。

── 『VISIONS 2024』収録の特別インタビューを読んで、結城さんはどんな感想を持ちましたか? 「望月けいさんって孤高のアーティストなんだな」と感じる人が多そうな内容でしたが。



『VISIONS 2024 ILLUSTRATORS BOOK』に掲載された望月さんのインタビューの一部抜粋。下線はpixivision編集部によるものです。
インタビューの全文は書籍にてご確認ください。『VISIONS 2024 ILLUSTRATORS BOOK』の詳細はこちら。


モノトーンなのにカラフルな色使い
── 結城さんから見て、望月さんのイラストはどんなところが魅力ですか?


2015年に投稿されたオリジナル作品。



── 『VISIONS 2024』のカバーイラストは、赤の使い方が印象的でした。色は描きながら決めていますか? それとも描く前にある程度決めていますか?



2023年投稿のオリジナル作品。



── 結城さんは漫画家として白黒の原稿を普段描いているぶん、モノトーンの色使いの巧みさに気づきやすいのかもしれませんね。


「手を動かすのが、純粋に楽しい」という共通点
── 逆に、望月さんが特に好きな結城さんの作品を教えてください。



── 商業作品だと、かわいいラブコメのイメージが強いので意外です!


── 『VISIONS 2024』の特別インタビューで、望月さんは商業性と作家性についても語っていましたよね。望月さんから見て、結城さんはどういうバランスで活動している作家だと感じますか?



絵に対する悩みも創作にぶつける
── おふたりはスランプになったときはどうしていますか?





雑誌『anan』掲載のために描き下ろされた、2023年投稿のオリジナル作品。

絵を良くする過程でぶつかる苦労には辛さを感じない

── 「楽しさ」と「幸せ」はどう違うんですか?



── なるほど……! 最後に、おふたりの今後の目標を教えてください。


── また新しい理論が(笑)。





── (笑)。どうもありがとうございました!
イラストレーター170人の作品を収録! 『VISIONS 2024 ILLUSTRATORS BOOK』発売中!
発売即重版! 全世界シリーズ累計25万部のイラスト年鑑。
pixiv総監修のアートブック!! 様々なフィールドでインパクトを与えている実力派イラストレーター170人の代表作と新作を多数収録。
カバーイラスト/メイキング/特別インタビュー:望月けい
書籍情報
B5サイズ/360ページ/フルカラー
本体価格2,800円+税