「薄い塗りは自分の欠点だと思っていた」イラストレーター・rurudoに、色気と繊細さを両立させる秘訣を聞いた
構成/原田イチボ@HEW
イラストレーターのrurudoさんの初個展「PLAYROOM」が、東京・表参道にある「pixiv WAEN GALLERY」にて8月18日まで開催中。傷を負った少女、悪魔の羽が生えた少女など、作家独自の世界観が会場いっぱいに展開されています。

美少女ゲームメーカーからキャリアをスタート
── まずはrurudoさんの経歴を教えてください。

美少女ゲームメーカーに就職し、3、4年ほど会社員としてイラストの仕事をしていました。会社ではチームでひとつの作品を作っていたのですが、個人でオリジナルの創作活動をしていきたい気持ちが強くなり、独立するに至りました。
── pixivに初投稿されたイラストは2018年5月のものですね。これ以前に活動などはされていましたか?

── 初投稿のイラストは、現在のrurudoさんのイラストと方向的には同じものを感じます。昔からこのような画風だったのでしょうか? それとも少し違った雰囲気の作品を描いていた時期もあったのでしょうか?

── どんどん線が細く、塗りが淡く、イラストが繊細な方向に進化していますね。

基本的な描く動機は「好きな世界を表現したいから」
── rurudoさんのイラストには、悪魔っ子、笑顔を見せない美少女、拘束具といった印象的なモチーフが登場しますね。

── インパクトのあるモチーフだからこそ、描くときに気をつけていることはありますか?

── ただ、自分の「好き」と世間の「好き」が重なるかは悩みどころですよね。そういう意味では、拘束具のイラストを発表したときは緊張したんじゃないでしょうか?

── ほかに「意外と受け入れてもらえた」のような要素はありますか?

裏設定を考えながら描く
── rurudoさんの描く美少女は、かなり露出度の高い服装をしていることも多いですが、誰もが「きれい」と感じる仕上がりになっています。いい意味でセクシーすぎず、素直に「この絵、好き!」と言える雰囲気というか……。

── 画面全体のイメージはどのように組み立てているんでしょうか?

── たとえば、今回の「PLAYROOM」のキービジュアルはどのように生まれたのですか?

── よく描くオリジナルキャラクター以外でも、イラストに描く女の子たちはrurudoさんの中でなんとなく設定が存在するんでしょうか?

── そういった裏設定が、ぱっと見て「かわいいな」だけで終わらない魅力につながるのでしょうね。rurudoさんは会社員時代に先輩から「その世界に入りたくなる絵は、いい絵だ」と教わったと聞きました。魅力的な女の子というのも、「その世界に入りたくなる」要素ですね。

自分の中の「パーツの黄金比」をミリ単位で模索
── 美少女を描く上でこだわっているポイントはどこでしょうか?

── 顔とボディラインとなると、全てに全力投球しているのでは……!?

── 2次元の美少女における「顔のかわいさ」とは、どこから生まれるものだと考えていますか?

── 作画のどの工程に一番コストをかけていますか?

── rurudoさんといえば、淡い塗りが特徴です。塗りで意識していることは何でしょうか?

── 淡い塗りは、少しでも色選びを間違えると、どこか一箇所が悪目立ちしてしまいかねません。色選びで気をつけていることは何でしょうか?

── お話を伺っていると、繊細なイラストの裏には、試行錯誤というか根性が詰め込まれているんですね……!

── その努力のかいもあって、先日投稿されたイラストが、pixivのデイリーランキング1位にも輝きましたね。

VTuberのデザインは、「ファンアートの描きやすさ」を重視
── 個展の見どころを教えてください。


── VTuberのデザインで意識していることはありますか?

── VTuberのデザインを担当して、ファン層が広がった感覚はありますか?

── 最後に、今後の展望を教えてください。

── さらに上を目指すんですね……! スキルアップのために心がけていることはありますか?

筆が遅いのもあって、なかなか練習できていないのが現状です。でも、いい絵をたくさん見るようには心がけています。その絵のダメなところではなく、いい部分を見つけることには自信があって、会社の先輩から観察眼を褒められたこともあります。いろんな絵からいい部分を吸収して、自分の絵にも生かしていきたいですね。
ただ昔に比べて、自分の成長を感じられてはいます。昔は絵を描いていても「本当はこういう絵が描きたかったのに……」と悔しく感じることが多かったんです。でも最近はわりと最初のイメージをそのまま作品に具現化することができるようになってきた気がします。この調子で、筆を早くしつつ、もっともっと絵が上手くなっていきたいです。
rurudo初個展「PLAYROOM」開催中!

pixivとツインプラネットが共同運営するギャラリー「pixiv WAEN GALLERY by TWINPLANET × pixiv」にて、rurudoさんの初個展「PLAYROOM」開催中!
rurudoさんがこれまで手掛けられてきたオリジナル作品や商業イラストをまとめて見られる貴重な機会です。さらに、巨大タペストリーやフィギュアの展示、リボンによる会場装飾など見所が盛りだくさんです。
開催期間:7月30日(金)~8月18日(水)
定休日:なし
入場無料
所在地:東京都渋谷区神宮前5-46-1 TWIN PLANET South BLDG. 1F
営業時間:12:00~19:00
※混雑時は整理券対応をさせていただく可能性がございます。あらかじめご了承ください。
※新型コロナウイルスへの対策について
rurudo個展「PLAYROOM」について、現時点では8月18日(水)までの開催を予定しております。今後も状況を注視しながら対応を進めてまいりますが、新型コロナウイルスの感染拡大により、開催期間に変更が生じる場合がございます。販売商品や来店方法等を含め、今後の運営状況については、随時pixiv WAEN GALLERY公式HP、公式Twitterにてお知らせさせて頂きます。何卒ご理解賜りますよう、重ねてお願い申し上げます。