【講座】CLIP STUDIO PAINTメイキング by アカバネさん【お絵描きIRADUKAI もう一度読みたい講座特集5】
4.背景の描写(2)
空、雲の描写
星空が大体出来たので、次は雲を描いていきます。
雲といっても色んな種類の雲がありますが、今回は雲っぽい雲を描くというより、魚眼パースの画面の勢いと流れを重視した流れを感じさせる絵の流れにしたいと思いました。画面中央の女の子2人に巻き込まれていく雲をイメージして、ラフから色をすくい雲を描いていきます。この時あんまりかっちり描きすぎても固い印象の雲になってしまうので、少しラフの延長上のような気持ちで描いていきます。
手前の街並みの描写
手前の搭を囲むように建っている街並みを描写していきます。
今回の街並みも雲の描写と同様にきちっとした建物ではなく、最終的には画面全体の流れを意識した建物に近づけていきます。(あとで変形することを前提に、最初は普通に描写していきます。)
Google先生でイギリスの実際の街の建物の画像を調べて、造形の特徴、色見の特徴などを取り入れながら描いていきます。
まず屋根だけを描き起こします。建物のバランスや配置を考えていきます。

背景の結合
5.エフェクトの作成と仕上げ
手前のエフェクト作成
人物と背景の描写が大体できたので、ラフのまま放置していたお絵描き娘のお絵描き部分と、キラキラを描いていきます。
レイヤーを発光・加算モードに設定します。水彩筆で女の子が持っている筆から搭の下に向かって螺旋(らせん)上に光の筋道や空の地球儀の線、星座、雪を描いていきます。
光のエフェクトの作成
女の子の筆の軌跡をキラキラさせたかったので、いつも使用しているちょっとアナログ感のある光のエフェクトを、CLIP STUDIO PAINTのデコレーションブラシに登録をして使用したいと思います。
CLIP STUDIO PAINT PROのデコレーションブラシ設定方法はこちら!
登録したパターンブラシで光の軌道を描いていきます。
6.色調補正・仕上げ
色調補正
新規レイヤーを作成し、オーバーレイモードで濃くしたい箇所をさらに濃くし、明るくしたい箇所を明るく加工します。
また、色味などが単調と感じた場所、少しぽわっとした表現を加えたい箇所にソフトライトモードで色味を加えていきます。(青い箇所を暗くし、赤い箇所を明るくしてメリハリをつけました。)
色調補正で納得がいくまで補正をかけ(今回の場合は、画面中央の周りとの距離感や、周りの建物、少女の描く放物線の光を見せたかったので、それらが目立つように画面の明暗を強めました。)すべてのレイヤーを結合し、その上に新規レイヤーを作成し描き込んでいきます。
また、この結合作業の際、同じ画面でずっと色調補正をしてると自分の目が慣れ過ぎて、イマイチどれが良いのか分からなくなってきます。もし可能なら、この段階で知り合いの人とかにも、いくつかパターンを見てもらってから結合するといいかもしれません。
ひとまずこれで完成です。

制作時間:キャプチャ・文章作業含めて5日間(描画10時間ぐらい?)
総レイヤー数:121枚
って感じです。久しぶりに趣味全開の絵描けてすごい楽しかったです。文章を描くのは大の苦手なので、稚拙な説明になってしまったかもしれませんが、何か少しでも得られるものがありましたら幸いです。
お疲れ様でした。ここまでご覧いただきましてありがとうございました。
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