【サークルVS一般】MC.おのでらさん VS MC.つづ井 真夏のコミケラップバトル

P歴。武力による戦争は根絶された。
兵器ではなく言葉──ラップが力を持つことになった世界でオタクたちの威信をかけたラップバトルが始まる──!
MC.おのでらさん VS MC.つづ井 の対決のテーマは「サークル参加者 VS 一般参加者 」!

筋金入りのオタクふたりはどんなリリックを刻むのか……。
先攻は、『サークル参加者』MC.おのでらさん!
夏アニメのオープニング感すらある、センチメンタルな心理描写が見事なアンセムです!
ヒラリヒラリと舞い遊ぶアゲハ蝶のような切なさが胸を打つ──!
公式の設定を超えた妄想に、罪悪感をほのかにいただきつつ同人誌を陳列する様子が目に浮かびます。

▲ 夜な夜な考えたストーリーは、公式の設定をすこし逸脱してしまったのかもしれません。
果たして同人誌は、買い手に受け入れられるのでしょうか。
後攻は、『一般参加者』MC.つづ井!

(☆)聞かせて あなたの解釈
教えて 新たなマイカプ
見せて 互いを求め合う
二人の話に 興味ある
つらい 暗い 毎日にCry
オーマイ そんな気分もFly
胸が高鳴る 心躍らす
暮らし支える ものここにある
どんな御託もすべて無に帰す
出会えた奇跡 神に捧ぐKiss
手に入れてえ だって一期一会
後悔しねえ ぜってえ ゴーイングマイウェイ
気持ち お金に乗せて(語彙がない)
ひどい もっと払わせて(恋みたい)
命 ずっと燃やし続けて(語彙がない)
祈り のような解釈を経て(恋みたい)
未来 へ向かう力くれて(早よ読みたい)
感じるのは 幸せの重み
察するのは 修羅場の凄み
俺バカ だから だからこそPay
宝 だから 伝えたい礼
(☆)繰り返し×108
本出すオタクはすごい
コーラス(ここからここまで ぜんぶください)
本出すオタクはすごい
コーラス(ここからここまで ぜんぶください)
本出すオタクは...
コーラス(ここからここまで...)
「pay」と「礼」、「帰す」と「Kiss」など英語と日本語を織り交ぜて韻を踏んだ、魂のリリックがここに誕生しました。
特に注目したいのは、108回(=煩悩の数だけ)繰り返す巧みなテクニックです!
そして出展サークルを称えつつ「ここからここまで ぜんぶください」という、ジャンルの一列買いをしながらフェードアウトする余韻が、胸に深く残ります。

▲ 笑顔でお財布を握りしめるMC.つづ井。背中のリュックには戦利品が詰まっています。
MC.おのでらさんの渾身の一冊も、きっとMC.つづ井の宝となったことでしょう。
そしてバトルが終わった瞬間、ビッグサイトが鳴り止まない拍手に包まれました。
この音は夏の祭典が終わる合図、そして見事なリリックを披露したふたりに捧げる祝福の喝采でもありました。売り手・買い手のラップバトルは、争いでもディスりでもなく、お互いへのリスペクトと愛に溢れた「サンクス・ラップ」の送りあいだったのです……。
「また冬にも会えますように──。」
MC.おのでらさんとMC.つづ井は冬コミでの再会を誓い、ビッグサイトをあとにしたのでした……。
今年のコミケも猛暑が予想されますが、水分補給と適度な休憩を忘れずにイベントを楽しんでくださいね。
サビ
(★)同じ星 同じ推し
集まる俺達 すでに友達(ダチ)
流れ出す妄想 受け止めてくれ that’s all
まじソーリー公式 これが俺のストーリー
巨大な逆三角 その下に降り立つ
スペース向かう早朝
いつだって心臓がhard beat
あるぜ机下のダンボ 無事製本に安堵
息つく暇無し 用意しろ見本誌
\ 新刊 既刊 ペーパー ノベルティ /
センス良く見栄え良く 俺じゃ不足した実力?
気合気概 これが精一杯
不格好な陳列 でお前らを待つ
流れ出すチャイム 響き合う拍手(クラップ)
それが合図 Now is the time
聞こえる か待機列 座して待つ サークル
高まる高鳴る 始まる祭典(フェスティバル)
サビ
(★)同じ星 同じ推し
集まる俺達 すでに友達(ダチ)
流れ出す妄想 受け止めてくれ that’s all
まじソーリー公式 これが俺のストーリー
ここで共に 出会う運命(ディスティニー)
無数の本が飛び交い
また1つ 夏が終わる
流れきった水分 すぐに寝たい気分
でも最後ちょっとほんと これだけは伝えたい
冷たい水を下さい できたら感想も下さい
次を書く糧を捧げておくれ……