液タブとしても使えるPCなら叶えられる。フライさんが体験した「外出おえかきライフ」のすすめ


取材・写真/三浦一紀 編集/佐久間仁美
家でじっくりと絵を描くのもいいけれど、たまにはいつもと違うところで描くのも良いかも……! 今回、そんな「外出おえかきライフ」を体験したのは、人気イラストレーターのフライさん。
日常の1コマを透明感のある色彩で切り取ったイラストから、躍動感のあるかわいらしいキャラクターまで、幅広い画風を駆使してゲームや書籍などのさまざまなジャンルで活躍しています。

普段は自宅でデスクトップPCと液晶タブレットでイラストを描いているということですが、気分転換をしたいときはタブレットとタッチペンを持って、カフェなどでお仕事をすることもあるとのこと。
そこで、フライさんに日本HPから発売されているノートパソコン「HP Spectre x360(スペクトル)」と、アクティブペン2で、家の外でイラストを描いていただきました。ノートパソコンは持っていないというフライさんですが、使い心地はいかがだったのでしょうか。 また、外出してイラストを描く時のポイントとは? プロの意見をさっそくお聞きしました!

タブレット片手に外に出て集中力をアップ

基本的には、ラフから完成まで自宅で作業をしています。でも、少しペースを落としたいというときや、ちょっと気が散るなというときは、外にタブレットを持って行って仕事をすることもありますね。家にいると映画を見ちゃったりゲームをしたくなったりするので、集中したいときはファミレスや喫茶店に行きます。
── そうなんですね、普段使用している機材を教えてください!

── イラストを描くパソコンや機材で、スペック的に重要視しているところはどこでしょうか。

私自身、あまり機械に強いほうではないので、それほどこだわっている部分はないんですが、ストレスなく作業できるのが一番大事だと思います。なので、予算の範囲内でスペックの高いものを選ぶという感じです。
なかでも、画面の大きさと解像度はポイントでしょうか。画面が大きいほうが、1画面で表示できる情報量が増えますし、デュアルディスプレイ(2画面)に比べて、視線の移動が少なくて楽になります。また、解像度が高いほうが、拡大して絵を描くときに細かいところまでしっかり描き込みができるので、クオリティを上げやすくなると思います。
薄くて軽くて持ち運びしやすく、おしゃれなデザイン

── 今回使っていただいた「HP Spectre x360」の、第一印象はいかがでしたか?



── おしゃれなデザインだとテンションも上がり、外出先で使うのも楽しくなりそうですね!
HP Spectre x360は、13.3インチ、フルHD(※)の解像度を持つIPSタッチディスプレイを搭載しながら、厚さ13.6mm、質量1.29kgという薄型軽量ボディを実現。ボディの素材はアルミニウムを採用しており、CNC精密加工により変形に強い堅牢なボディとなっています。マットな質感と洗練されたデザインだけでなく、強さも兼ね備えたノートパソコンなのです。
※モデルによって4Kディスプレイもあり

ボディカラーは、ブラックボディにゴールドをあしらった「アッシュブラック」のほか、「ナチュラルシルバー」の2種類があります。(写真はナチュラルシルバー)
ディスプレイを回転させればタブレットとしても使える
── 普段タブレットで作業をされているとのことですが、HP Spectre x360で絵を描いてみていかがでしたか?


ディスプレイが回転してタブレット型になるので、絵を描くのにとても適していると思います。普通のノートパソコンの形では、タッチパネルだとしても絵を描くのは難しいですもんね。
── いつもと違う効果が絵に表れていますか?

はい。普段描いているイラストは、キャラクターのバストアップが多いのですが、今回HP Spectre x360を使って屋外でじっくり描けたので、背景までこだわってしっかり制作ができたなと感じています。
ディスプレイの解像度は1920×1080ドットで、フルHD動画(※)の再生に対応。視野角が広く、色彩も鮮やかに再現されます。ディスプレイは360度回転が可能なので、シチュエーションに応じて、ノートブックモード・タブレットモード・テントモード・スタンドモードの4種類に切り替えられるのも嬉しいポイントです。イラストを描く時はもちろん、タブレットモードがオススメです!
※モデルによって4K動画もあり

▲ ノートパソコンとしてメールを打ったり、Webサイトの閲覧がしやすい「ノートブックモード」

▲ イラストを描く時や読書にも向く「タブレットモード」

▲ 台所や新幹線のテーブルといった狭いスペースにも置ける「テントモード」

▲ 複数人でイラストや映画を共有して楽しめる「スタンドモード」
── イラストを描く場合、やはりタッチペンの性能も重要になるかと思います。オプションのアクティブペン2は1024段階の筆圧設定が可能ですが、使っていただいてどうでしたか?


私は筆圧があまり強いほうではないので、軽いタッチでも描けるように設定をしています。今回お借りしたアクティブペン2は、その設定と近い感覚で描けました。
自宅のタブレットに比べたらノートパソコンの画面は小さいので、使う前は「うまく描けるかな」とか「ペンをしっかりと感知してくれるかな」と不安もあったのですが、実際に描いてみると狙った場所に線が入ってくれて、描き心地も満足です。
── そうなんですね! タブレットモードをより使いやすくするテクニックはありますか?

タッチパネルの感度が高ければ高いほど、手が触れた箇所に反応して別な機能が作動してしまうことがあります。それに、長時間描いていると手汗が出てしまう場合もありますよね。
その対策に、手袋をはめたり、手とディスプレイの間に紙やハンカチを挟んだりしている作家さんもいるので、参考にしてみると良いかもしれません。
外出先での使用に配慮された、プライバシーモード&ロングバッテリー
── 外で作業をすると「他の人に画面を覗かれてしまうかも」という心配もありますよね。HP Spectre x360には、F1キーを押すと画面が白濁して見づらくなるプライバシーモードが搭載されています(※)。


▲ 横から見ると、ワンタッチで画面が白くなったのがよくわかります。※ 一部モデルのみの対応

これ、とてもよく考えられている機能ですよね……! 外でイラストを描くときに画面が見えてしまうのは、私も1番気にするところなので、普段から人が少ない時間を選んだり、小さな喫茶店を選んでいるんです。でも、プライバシーモードがあれば、あまり気にする必要がなくなるのでありがたいですね。
── あと、外での作業は充電も気になるところですよね。

はい。今回、外で作業をしてみて、バッテリーの持ちがすごくいいなと思いました。省エネモードがあるので、長時間使うときは画面を暗めに設定しておけば安心ですよね。また、急速充電モードは、充電を忘れた時にもとても便利です。
それもそのはず、HP Spectre x360は標準のバッテリーでフル充電時に最大約16時間45分の駆動が可能(※)。そして急いでいるときには30分で50%まで充電ができる急速充電に対応。突然お出かけしたくなっても、準備中のちょっとした時間に充電できてしまうのは便利だったようです。
※4K搭載モデルは10時間
高級オーディオメーカーBang&Olufsenと共同開発したサウンドシステムは迫力満点
── フライさんは、普段音楽を聴いたり、映画を見たりしながら作業をされていることも多いと伺いました。

音がないと、時計の音などがダイレクトに聞こえてきて集中できないんです。なので、音楽を流したりするほうが集中できるんですよ。
── このパソコンでも音楽を聴かれましたか?

はい。こんなに薄いボディなのに、とても音がクリアで迫力がありました。音楽はもちろんですが、映画を見るときでも活躍してくれそうな感じがしましたね。

サウンドシステムは高級オーディオメーカー・Bang&Olufsenとの共同開発。本体にはキーボード上面と底面に2つずつ、合計4つのスピーカーを搭載しており、リアルな音質を実現しています。動画や映画を見るときのオススメは、スタンドモード。映像とサウンド、どちらもガッツリ楽しめます!
1枚の絵からストーリーが感じられるように

── 今回フライさんには、HP Spectre x360を使ってこちらのイラストを描き下ろしていただきました。 電車に乗っている女子高生2人がとっても可愛いです……!

私が以前江ノ島に取材に行ったときに、江ノ電のなかで撮影した写真を元にしています。いつかイラストにできたらいいなと思っていたので。
── 今回のイラストも、家の外で着想を得たんですね。2人が向かい合っているワンシーンが、なんだか映画のようです。

イラストを描くときは、人物がかわいくなるように描くというのはもちろんですが、1枚のイラストからストーリーを感じてもらえるように、表情やモチーフ選びを意識しています。
2人の制服が違っていたり、性格が違うように描き分けているので、このイラストを見た人が話を広げやすいようなモチーフを入れています。

画面のなかにモチーフがたくさんあるので、1番際立たせたい手前の女子高生2人が目立つように、背景の人物やモチーフ自体の色数は減らしています。
── なるほど。イラストの全部を描き込みすぎないことで、キャラクターが引き立つんですね……。
絵を描くきっかけは「溺れるナイフ」
── フライさんが影響を受けた作品などはありますか?

絵を描くきっかけになったのが、小学生のころにマンガ雑誌『別冊フレンド』で掲載されていたジョージ朝倉さんの「溺れるナイフ」という作品です。学生時代はよく模写をしていました。ジョージ朝倉さんの描くキャラクターは、顔の描き方が特徴的で、表情も繊細なので、主に顔を模写していましたね。
── イラストでこだわっているのはどんなところでしょう。

ある程度ラフなタッチを残しつつ、完成度の高い絵になるように意識はしています。塗りに関しては、影を描くというよりは、影の中から光を描いて立体感を出していくということをずっと意識しています。そうすることで、重くなりすぎずに透明感のある塗りができます。
── フライさんが絵を描くときは、色付きのラフを作ってから線画を描いて、色塗りをされるという工程で進めるんですよね。今回のラフを見たとき、もう完成しているかと思うクオリティでびっくりしました……。


▲ 今回のイラストのラフと線画の作業工程。

ラフで完成度を上げるのは手間がかかるのではと思われがちなんですが、私の場合は、ラフの段階で完成のイメージを完全に作っておくことで、後で色で迷ったりすることがなく、早く仕上げることができます。ラフの段階で作った色は、清書のときにコピー&ペーストをして整えていきます。
映画やミュージックビデオを参考にして自分らしいイラストを
── イラストを描いてみようと思っている方に、アドバイスはありますか?

イラストを描くときに、ほかの作家さんのイラストを参考にすると、その人を超えることができないような気がします。だから景色や自然物・映画など、イラスト以外のものを参考にしたほうが、自分らしいものができるのかなと思っています。
── なるほど……。フライさんが参考にされているものはありますか?

時間があるときは映画館に行くことが多いですね。あとは、ミュージックビデオなども参考にします。
▲ キャラクターの瑞々しい表情や表現は、フライさんのインプットの賜物なのかもしれません。
── 今後、どんな作品やお仕事をしていきたいと思っていますか?

キャラクターデザインのお仕事にはすごく興味があるので、さまざまなジャンルでキャラクターデザインのお仕事に関わっていきたいと思っています。
── これからもますますのご活躍、期待しています!
タブレットとしてもパソコンとしても使える!初めてのデジタルイラストに最適

ライトノベルやゲームをはじめ幅広く活躍するフライさんに、これからイラストを始めようと思っている方に、HP Spectre x360を通して感じた「機材選びのポイント」について伺いました。

初めてデジタルでイラストを描くための道具をそろえようとしたとき、自分には普通のタブレットがいいのか、液晶タブレットがいいのか、使い込む前から見極めるのは難しいと思います。いきなり液晶タブレットを買うという選択もあると思いますが、お値段もサイズも負担が大きいですよね。
でも今回使ったHP Spectre x360なら、ノートパソコンとしても使えますし、液晶タブレットとしても使えます。まずはこれで絵を描いてみて、自分には液晶タブレットは向いてないなと思ったら、HP Spectre x360はノートパソコンとして使って、通常のタブレットを新しく買うというように、自分に合う機材を見つけていくのが大事ですね。
そういう意味で、今回使ったHP Spectre x360はイラストを描く道具の選択肢として最適ですし、あとからいろんな使い方へも変えられるので、とてもいいのではと感じました。個人的に、すごく欲しいなと思います!

もし、デジタルイラストの機材選びで迷っているのなら、ノートパソコンにも液晶タブレットのようにも使える上、薄型軽量で持ち運びもしやすい「HP Spectre x360」も選択肢に入れてみてはいかがでしょう。イラストでも日常生活でも大活躍する、ファッショナブルなノートパソコン。ついつい持ち歩きたくなるので、イラストを描く頻度や技術もメキメキ上がるかもしれません。
製品詳細はこちら
Windows Ink。ペンやマウスで画面に手書きができる


CPU:インテル® Core™ i5-8250U プロセッサー
OS:Windows 10 Home (64bit)
カラー:アッシュブラック /ナチュラルシルバー
価格:¥139,800(税抜)~

Intel、インテル、Intel ロゴ、Ultrabook、Celeron、Celeron Inside、Core Inside、Intel Atom、Intel Atom Inside、Intel Core、Intel Inside、Intel Inside ロゴ、Intel vPro、Itanium、Itanium Inside、Pentium、Pentium Inside、vPro Inside、Xeon、Xeon Phi、Xeon Inside、Intel Optane は、アメリカ合衆国および / またはその他の国における Intel Corporation またはその子会社の商標です。
「HP Spectre x360」
アルミニウムの削り出しで、強さと美しさを両立したボディは、適度な滑らかさを残しつつ、手にしっとりとなじむ上質な質感。
ノートPCなのに、ディスプレイ部分を360°回転させてタブレットとしても使えたり、利用シーンに応じて好みのスタイルで使うことができる。
カラーは「アッシュブラック」「ナチュラルシルバー」の2色展開。
■思いのままのスタイルで使える「13.3インチプレミアムコンバーチブルPC(ノートPCとしてもタブレットとしても使用可能)」
・薄さ13.6mm、質量1.29kgのサイズで、ストレスなく持ち運べる。
・第8世代インテル(R)Core(TM)iシリーズのプロセッサーを搭載。高く、速い処理性能だから、ストレスフリーでサクサク使える。
・電源ボタンを押して、わずか10秒での高速起動。
・バッテリ駆動時間は最大16時間45分。わずか30分で8時間分の充電ができる急速充電機能も搭載(一部モデルのみ。)
■創作意欲を形にする自由自在の「アクティブペン2」
・1024段階の筆圧検知と傾きに対応し、より自然な書き心地で使えるMicrosoft Penプロトコルに対応した充電式アクティブペン(アクティブペン2はアッシュブラックのみ。)
■息をのむほどの最上級の「画質」と「音」
・デンマークの高級オーディオメーカーBang&Olufsen(バング&オルフセン)社と共同開発したサウンドシステムを搭載。
合計4つのスピーカーからクリアで迫力のあるサウンドを楽しめる。
・タッチ可能な4Kディスプレイ採用。思わず見惚れる圧巻の映像美(一部モデルのみ。)
■プライバシーを徹底ガード 高い「セキュリティ性」
・カフェや電車といった外出先での作業でも、ボタンひとつでスクリーンを白濁させ、隣からののぞき見を防止できる「プライバシーモード」を選択可能(一部モデルのみ。)