1冊ならフルカラーにも挑戦できる! 作品をまとめた「ヒストリーブック」を作ってみない?

2017年も、もう終わりに近づいてきましたね。1年を通じてたくさんのイラストを描いた方や、小説を書いた方もいるかもしれません。今年の成長や作品の記録、そして自分のご褒美に「ヒストリーブック」を作ってみるのはいかがでしょうか。
今回、1冊から同人誌が作れるようになったpixivFACTORYを利用して、pixivisionでもマンガレポートを描いている、はなでろさんに作品集を作ってもらいました!

制作されたヒストリーブックはこちら!「はなでろぶっく」と名付けられた2冊は、B5サイズのフルカラーで制作されています。
はなでろさんの舞台レポートは、イラストの余白にもびっしりと文字を書き込むのが特徴のひとつ。いろんな情報がページ中に書かれている分、本として印刷したときにしっかりと文字が読めるのか、解像度は大丈夫なのかと心配になったそうですが、バッチリ印刷されていました。

自分を振り返るヒストリーブック
── 今回ヒストリーブックを2冊ご制作されましたが、きっかけは何でしょうか?

自分ごとで恐縮なんですが、今年は結婚をしまして。式の引き出物として、夫との馴れ初めや小話を描いた同人誌を作成したところ、かなり時間がかかってしまいました。やっと全部が終わって、改めて活動再開するにあたって今までのレポートを振り返ってみたくなって。
大好きな劇団四季は、お仕事や趣味も含めていくつかレポートを描いていたので、いつかまとめたいなと思ってました。なので1冊目はお好きな劇団四季のレポートやイラストをメインに、2冊目はお仕事絵を含むその他の作品を収録しました。

▲ 1冊目の1ページ目。はなでろさんが小学生の時から好きな、劇団四季『キャッツ』の漫画レポートが。
── マンガレポートのこだわりを教えてください。

レポート冒頭のこちら(『キャッツ』の絵)は、それぞれの猫の模様や色の再現、当時のキャストさんのイメージも含めて描いているところですかね。レポートでは初めての人でも楽しめるように、作品の好きなところやオススメをしたいところを、客観的な視点でまとめながら詰め込むようにしています。

その時々の話題のものを、幅広く見に行っています。劇団四季だけでなく、帝国劇場で上演される作品や2.5次元舞台も行きます!
今まで見た舞台の中では、劇団四季の『クレイジー・フォー・ユー』が特に好きですね。千秋楽を見に行ったときに、こちらのイラストを描きました。


Web上とは全く違う。本に印刷してみたら印象が変わった。
── 今回、本になってお手元に届いた感じはどうでした?

普段はイラストをデジタルで描いているので、PCで見てる画像がいざ本になって仕上がると、かなり印象が違いますね。同人誌はフルカラーで制作することはほぼないと思うので、特にインパクトがすごかったです!

改めて気づいたのは、Webで見た時よりも文字の存在感が強くて、見ている人に全面で入ってくるほど情報量が多いことですね。自分でも「よくこんなに書いてたな!?」と驚きましたし、当時の勢いや熱量がそのまま伝わってきました。


▲ お仕事で描いた、舞台『艶漢』のレポートの一部。 確かに、相当な文字量です!

この舞台はもうやっていないんだ、とか次回はキャストさんが変わってるんだ、と当時の気持ちを思い出して懐かしくなりますね。なんだか、自分用パンフレットみたいだなぁ……。次の公演も楽しみになってきました(笑)!
── このようなレポートを描き続けてるからこそ得られる喜びですね!

そうですね。私の場合、pixivなどのWeb上にアップロードした後は、自分の作品を読み返す機会ってなかったんです。改めて読み返してみたのは初めてですが、(「ヒストリーブック」という形態が)振り返りには最適かもしれません。

pixivに投稿するユーザーさんなら、例えば「10年進化録」などを記念に作ったり、1年の節目に「イヤーブック」として作ってみるのも面白いかもしれません。

私はそんなにたくさんの量を描いてないんですが、改めてポートフォリオ的な感じにしたら人に見せたりするのも、いい参考資料になるかもしれないと思いまいした。
初めてでも安心!pixivFACTORYのプレビュー機能
── 初めて同人誌を作る場合、どのような点でつまづきそうでしょうか。

そうですね……ページ数や、裁ち切り線などですかね。本独特の概念なので難しいかもしれません。ページ数を表・裏表紙も含めてカウントすることなどは、実際に入稿してみて初めて知る人もいるかも。

▲ pixivFACTORYのプレビュー画面。実際の紙面イメージが手に取るようにわかるため、はなでろさん曰く「便利で楽チンでした!」とのこと。
── 初めてpixivFACTORYを使って見ていかがでしたか?

サイズと解像度さえしっかり把握して作れたら、大丈夫だと思いますね。私も、今まで印刷を目的として絵を描いていなかったので、これからは日々の落書きも大きいサイズで描いておくと良いかもしれないと思いました。後からリサイズすることはいつでもできますもんね。
はなでろさんが伝授! 描いたイラストのサイズが小さい場合にオススメの裏技
── 印刷を想定しておらず、画像のサイズが小さいという方はどうしたらいいでしょうか。

私の場合、落書きなどはjpegの小さなサイズでしか残ってない作品も多かったので、コラージュ型にしました。十分楽しめましたよ!
── なるほど! 複数のイラストを1枚にまとめるのは良いですね。余白も気にならなそう!


もしかしたら、落書きこそ本にしたら1番楽しいのかも。ちょっとした差分とかも含めた、「落書きコラージュ」なんかも、自分用の本としてはいいですね。

それが1番もったいないですよね。
私は印刷にはオフセットがいいと思ってたんですが、オンデマンドもいいですね。あとは、記念本ならぜひ表紙にPP加工(※)がつくと嬉しいな、と思います! ぜひ大切に保存したいので!
※紙の表面加工のひとつで、耐久性を高める効果がある。
── pixivFACTORYチームに申し伝えておきます……!
1冊からなら怖くない。これから作ってみたい方へ
── これから、同人誌やヒストリーブックに挑戦しようとしている方にメッセージをいただけますでしょうか。

「同人誌を気軽に1冊作る」ってことは、なかなか難しかったと思います。1度印刷してみたら、自分の作品を客観的に見直すきっかけになりました。「次はこんな作品を描きたい」とか「もっと本を増やしていきたい」など、次の目標にもなりそうです。
(作るのをためらいそうなポイントとして)「表紙は気合を入れなきゃいけない」って考えて、手が止まってしまう方が多いかもしれません。もちろん素敵な絵を1枚描くのもいいですが、私みたいにコラージュを使った「手抜き表紙」でも十分楽しいと思います! 表紙や中身で立ち止まらず、気軽に作ってみてほしいですね。 やってみる価値はあると思います!
── ありがとうございました!
先着1000名!pixivFACTORYにて「1冊無料キャンペーン」を実施中
初めての方は本になる感動を味わうのもよし、経験者の方は絶版や復刻版などの作品も制作するもよしです!
1冊から作れるので、在庫を抱えずに販売できて、お試しやプレゼントにも大活躍です。詳細はこちらをチェックしてみてくださいね。
pixivFACTORY「同人誌1冊無料キャンペーン」
【キャンペーン詳細】
・実施期間:2018年1月31日(水)まで
・プレゼント対象者:pixivFACTORY にアップロードした原稿を、BOOTH に登録された方
・キャンペーン内容:入力したリンクの同人誌を、1冊無料で制作しお届けいたします