とっておきの「好き」が見つかるアートなお祭!「デザインフェスタ」お楽しみガイド

デザインやアートという言葉には、どうしたって高尚なイメージがつきがちです。しかし、絵を描いたりTシャツやストラップを作ったりするのもアートな行為で、意外と私たちの身近にあったりします。そんな人たちが作ったオリジナル作品が一堂に集う場所があったら、すごそうじゃないですか? あるんです、それが「デザインフェスタ」!
デザインフェスタ、通称デザフェスは、アパレル、グッズ、イラスト、写真、ライブペイント、ワークショップなどなど、幅広いジャンルのオリジナル作品が集う、まさに玉石混交のイベント。アジア最大級の国際的アートイベントでもあり、1994年から年2回、現在では年3回東京ビッグサイトで開催されています。
出展条件は原則、オリジナル作品であれば誰でも参加OK。自作のアクセサリーや本革のバッグ、マニアックな動物をモチーフにしたぬいぐるみなど、アイディアにあふれたアイテムが所せましと販売されています。しかし、その何でもアリ感と「デザイン」というフレーズがついているおかげで、どんなイベントか想像しづらいというのもデザフェスあるあるだったりするんです。
「デザインとかよくわからないけどデザフェスに行っていいの?」
「そもそもデザフェスって何があるの?」
「どう楽しむイベントなの?」
そんなフワっとした思いに応えるべく、実際にデザフェスへ行く流れをシミュレートしてみるとしましょう。題して、「カワイイも美味しいも味わい尽くせ! 五感で楽しむデザフェスの面白さ★」!
東京ビッグサイトに着いたら、まずはチケット&パンフをゲット。

東京ビッグサイトに着いたら、そのままデザフェスの入場口へ。デザフェスはチケット制で、前売り券と当日券が販売されています。前売り券はチケットぴあやe+でも購入できますよ。
パンフをもらって入場したらあとは自由に行動! と言いたいところですが、ひとまずこれを見て下さい。

ゆめカワからスチームパンクまで。あなたの「好き」が見つかる!
気になったブースがあれば近づいてみて、じっくりとアイテムを眺めてみましょう。出展している参加者の方と話ができるのもデザフェスの醍醐味で、「これどうやって作ったんですか?」と聞けば、クリエイターならではの視点を知ることもできます。思いも寄らない制作秘話が聞けるかも?
▲ InstagramやTwitterのハッシュタグ「#デザフェス」を見てみると、参加した人の楽しい思い出がズラリ!メルヘンな雑貨に心奪われた人、個性的なコスプレ集団に感動した人、楽しみ方は三者三様です。
足と目が疲れたらフードコートでひとやすみ。

ブースの海を巡っていると疲れもたまってくるはず。そうなったらレストラン/カフェエリアでブレイクタイムと参りましょう。お腹にたまるようなガッツリランチだけでなく、インスタジェニック全開の素敵スイーツなども用意されていますよ。
実際に出展している方の声を紹介!
では、実際に出展者としてデザフェスに参加されている方はどんな考えを持っているのでしょうか? 5000を超える出展ブースのうち、一部の出展者の声をブース写真と共に紹介します。
「出展ブース名」(ジャンル)
【1】どういうものを作っている?
【2】お客さんにはどういうところ(アピールポイント)を見てほしい?
【3】デザフェスの魅力はなんだと思いますか?
【1】写真家をしています。10年以上、全国のデパートの屋上遊園地の写真を撮っていました。現在はメインとして古びた公園などにある遊具を夜にライティングをして撮影した作品を撮っています。
【2】僕の作品として楽しんでもらうのもいいのですが、実際に撮影した公園や屋上遊園地などに足を運んでもらいたいです。
【3】ジャンルを問わず、専門分野に偏らず、来るお客様も色々な人が来て、開けたイベントだと思います。
【1】デジタルアートバトルというイベントを企画しています。アーティスト達がバトル直前に決定するテーマを元に20分でアートを製作します。アートをより多くの方に楽しんでもらえるように「日本のアート業界を発展させたい」という想いから生まれた新たなエンターテイメントです。アートに勝敗をつける『タブー』をあえて犯し、多くの人が楽しめ、アートで熱狂する
エンターテイメントを実現しました。
【2】目の前でアートが出来上がっていく過程を楽しんでいただきたいです。
【3】単純ですが、クリエイターやアートファンが全国・国外から集まることがとても素晴らしいです。
【1】2人のパフォーマーによるパフォーマンスチームです。灰色の衣裳に身を包み、思わず観ていたくなるような動きや、くすっと笑いを誘う動作を素材にしながら、脳に染み付くような中毒性のあるパフォーマンスを作っています。
【2】パフォーマンスは、あらかじめ用意された振り付けで構成される部分もありますが、その場の雰囲気やパフォーマー同士の掛け合い、お客様との関係性によって即興的に動くことも多いです。パフォーマーがもつ、一つ一つの動きの可笑しさと、その場で生まれる動作の生々しさを感じて頂ければ幸いです。
【3】クリエイティブな好奇心や探究心を持った多くの人が集まっている、それだけでもとても刺激的なことだと思います。さらに作品や表現のジャンルを横断して、様々な人の斬新な発想に触れることにより、自分たちの作品もまたよい影響を受けることになります。私たち作り手としては、創作意欲を加速させてくれるところに魅力を感じます。
【1】エンターテイメント性を加えた、ちょっと変わったファッションショーです。デザインフェスタのイベント性とステージの形を考えて、老若男女誰が見ても面白い内容にしています。
【2】ただ服を魅せるだけのファッションショーではなく、特殊な演出部分。演技や、ちょっとしたダンス等を加えた演出です。もともと自分がディズニーでダンサーをしていたので、テーマパーク的な要素を入れてます。
【3】とにかく色んな形での表現に逢える事ですね!ジャンルを問わずってのが楽しいし、デザフェスで出会ったクリエイターと一緒に新しいものを創れたり。春や秋のデザフェスはフードエリアの美味しいご飯も楽しみです。打ち上げも、フードエリアでしてますから(笑)!
【1】全て『青色』をテーマとしたもの。普段遣いできる実用的なものを作るよう心がけている。透明樹脂アクセサリー、CGコラージュイラストを使用したステーショナリー、オリジナルキャラクターグッズなど。
【2】全体的なブースの雰囲気、統一感、世界観。イベントその日だけのライブ感と癒しの青色の中『楽しんで頂けること』を第一に、ブースも品物も作っています。
【3】多岐ジャンルの全国のアーティストとお客さんを繋ぐところ。行くたびに好きなアーティストさんに出会える。また、新しい出会いも見つかる。
【1】主にオオサンショウウオをモチーフにした作品を制作してます。イラストをグッズにしたものや、彩色フィギュア、ガラス工芸作品などがあります。
【2】オオサンショウウオグッズの多さをアピールしたいです。
【3】多くの出展があることです。沢山の作家さん、沢山の作品に出会える場というのが魅力的だと思います。
【1】主にヘンテコでポップなオリジナルキャラクターイラストを描いています。デザフェスでは、そのオリジナルキャラクターたちを使ったグッズを販売しております。
【2】個性的で愛嬌のあるキャラクターたちと独特な色彩感覚をイラストから感じて欲しいです
【3】様々なジャンルの「デザイン」や「アート」が集結し、出展者さんも一般参加者さんも皆さんそれぞれ刺激を受ける場なのではないでしょうか。そして凄く近くで「デザイン」や「アート」に触れられる機会だと思っております。それによって、新しい発見や人と人のコミュニケーションが出来る良いイベントだと思います。出展していても毎回新しい出会いがあるのでとても新鮮です。
【1】サクラカフェ自家製ラスク「世界のラスク」です。
【2】「世界の料理」を提供しているサクラカフェならではの「世界のラスク」。世界各国の料理やスパイス、素材を珍しいラスクにしました。レシピは全てデザインフェスタのために作ったオリジナルです。
【3】すべての人に色んなチャンスがあること。自分の作品・やりたいこと、伝えたいことをたくさんの人に伝えられる場所があるということ。
踊り続けるパフォーマンス、なんだかすごい…。こうした不思議なブースのすぐそばで可愛いアクセサリーやユニークな写真などが展示されていたり。今までまったく知らなかったジャンルと出会うその面白さは、ジャンルが統一されたイベントではなかなか味わえないものだと思います。
自分なりの楽しさがきっと見つかる、刺激の玉手箱。
自分の好きなポイントど真ん中のアイテムを作っている人がいたり、思わず誰かに見せたくなるようなTシャツが売ってたり、フォトジェニックなフードを味わったり。バラバラな個性たちがひしめき合うイベントなだけに楽しみ方もそれぞれなのがデザフェスの面白さで、目的のアイテムを求めて行く人もいれば偶然の出合いや体験型イベントとしての面白さを求める人もいます。
そうした多種多様の思惑が一箇所に凝縮されることで、体験の化学反応、刺激の玉手箱ともいえるような面白さが生まれる。それこそがアートと言えるのかもしれませんし、デザインなのかもしれません。まさに文字通り、デザインのフェスタです。
また、2017年8月5日(土)〜6日(日)に開催される「真夏のデザインフェスタ×GAKUTEN2017」は、夏ならではの盛り上がりを活かした学祭のような雰囲気が色濃いイベントとなります。時期的にも夏休み開幕直後ということで、春・秋のデザフェスとはまた違ったノリが楽しめますよ。夏らしいアクセと前衛ダンス、そしてフォトジェニックかき氷。すごい組み合わせです。
「niitu」(アパレル)
【1】ユニセックス『現代和服』ブランド。和服のように直線的で幾何学を基調とした服の構造はシンプルで体型を選ばない。現代日本の生活で身近なものを独自の解釈で服に落とし込んだユニークなアイテムも展開。
【2】他ブランドにはない独創的なカッティング、パターン
【3】デザフェスにしかない雰囲気、出店ラインナップの多さ。