街へ出よ、テクスチャ素材を探そう。壁の質感でかばんを作るアーティストと街歩きしてきた

みなさんは、イラストを描くときに「テクスチャ」を使いますか?
テクスチャとは、イラストの背景模様や、イラストそのものの質感を表現するための画像のことで、イラストレーターやWebデザイナーにとって超重要なアイテム。背景や洋服の模様にしたり、塗りレイヤーに重ねての質感の演出をしたりと、テクスチャは自分のお絵描きのレベルを引き上げてくれるものだと思っています。
そして、テクスチャに使う素材は、インターネットや書籍のなかから探すことが多いわけですが……実は、一歩外に出てみると、魅力的な素材があふれているんです。私は、素材を家の外に出て採取したら、お絵かきももっと楽しくなるし、自分の可能性ももっと広がると思うのです。
テクスチャとは、イラストの背景模様や、イラストそのものの質感を表現するための画像のことで、イラストレーターやWebデザイナーにとって超重要なアイテム。背景や洋服の模様にしたり、塗りレイヤーに重ねての質感の演出をしたりと、テクスチャは自分のお絵描きのレベルを引き上げてくれるものだと思っています。
そして、テクスチャに使う素材は、インターネットや書籍のなかから探すことが多いわけですが……実は、一歩外に出てみると、魅力的な素材があふれているんです。私は、素材を家の外に出て採取したら、お絵かきももっと楽しくなるし、自分の可能性ももっと広がると思うのです。

文・イラスト:井口エリ(ちぷたそ)
こんにちは、ライターの井口エリです。
私は普段はライターとして活動している人間ですが、記事用だったり息抜きのためだったりでイラストを描くことがあります。イラストは決して上手というわけではないのですが、自分なりのこだわりがあって、手描き感のあるアナログっぽさを大切にしています。
私は普段はライターとして活動している人間ですが、記事用だったり息抜きのためだったりでイラストを描くことがあります。イラストは決して上手というわけではないのですが、自分なりのこだわりがあって、手描き感のあるアナログっぽさを大切にしています。

イラストを描くとき、私は「塗りの上にテクスチャをレイヤーで重ねる」という手法をよく使います。鉛筆でザーッと書いたような素材をスクリーン20%程度で重ねることで、手描きのような質感の塗りを表現することができるのです。

▲普段使っているテクスチャ
このテクスチャは1年半ぐらいそのまま使い続けているのですが……。最近、自分のお絵描きに新しい風を吹かせたいと思うように。新しいテクスチャを探すべく、外に素材探しに行くことにしたのですが、せっかくなら「その道のプロ」に教えをこいたい。そして、あわよくばテクニックを盗みたい……
ということで、今回はアーティストのカガリユウスケさんを助っ人としてお迎えしました。実はカガリさんは、さまざまな「壁の写真」を使って、その質感を表現したカバンを作るアーティスト。
いわば、「街中テクスチャ」探しのプロなのです!
ということで、今回はアーティストのカガリユウスケさんを助っ人としてお迎えしました。実はカガリさんは、さまざまな「壁の写真」を使って、その質感を表現したカバンを作るアーティスト。
いわば、「街中テクスチャ」探しのプロなのです!
壁の質感でかばんを作るアーティスト「カガリユウスケさん」

カガリユウスケ/kagari yusuke
1984年大阪府生まれ。
2005年頃より壁の写真を撮り始め、その少し後から壁をテーマにした鞄を作り始める。2012年10月より秋葉舞子氏に師事。
主な作品として、革の上に建築材のパテを塗り、使用者が経年変化させる事で完成する「wall」、wallにウェザリング加工を施し、より壁の質感に近付けた「都市型迷彩」、革に激しいシワ加工を施した「skin」、デジタルカメラとインクジェットプリントを用いて使用者自身の壁への視点をカバンにした「virtual wall」などがある。
1984年大阪府生まれ。
2005年頃より壁の写真を撮り始め、その少し後から壁をテーマにした鞄を作り始める。2012年10月より秋葉舞子氏に師事。
主な作品として、革の上に建築材のパテを塗り、使用者が経年変化させる事で完成する「wall」、wallにウェザリング加工を施し、より壁の質感に近付けた「都市型迷彩」、革に激しいシワ加工を施した「skin」、デジタルカメラとインクジェットプリントを用いて使用者自身の壁への視点をカバンにした「virtual wall」などがある。

▲kagari yusuke/都市型迷彩シリーズの作品
こちらはカガリさんの「都市型迷彩」シリーズの作品です。
「カバンとは、とても個人的な『持ち歩く空間』である。」をコンセプトに、 革にパテを塗る独自の手法で、洗練された退廃性を表現しています。
廃墟とか退廃的なものが好きな人はこういうのグッときますよね。私はかなり心をつかまれました。
「カバンとは、とても個人的な『持ち歩く空間』である。」をコンセプトに、 革にパテを塗る独自の手法で、洗練された退廃性を表現しています。
廃墟とか退廃的なものが好きな人はこういうのグッときますよね。私はかなり心をつかまれました。

▲カガリさんが主催する「壁採取ワークショップ」の模様
「壁写真」をイメージソースにしてカバン化、作品化するクリエイターであるカガリさんにとって「壁写真」は趣味でありライフワーク。19歳くらいのころから10年以上、日常的に「壁写真」を撮っているとか。
カガリさんは「壁写真」を自分の作品として昇華させるだけでなく「壁写真」を撮るワークショップを開催した経験もあるそうで、「街中テクスチャ」探しをするうえでかなり心強い助っ人です。
はたしてどんな素材が見つかるのか、とっても楽しみ!
カガリさんは「壁写真」を自分の作品として昇華させるだけでなく「壁写真」を撮るワークショップを開催した経験もあるそうで、「街中テクスチャ」探しをするうえでかなり心強い助っ人です。
はたしてどんな素材が見つかるのか、とっても楽しみ!