オカルトの世界へ。「pixiv×ムー 謎と不思議の投稿企画」作品選集
2023年3月6日〜2023年4月16日まで開催していた、「pixiv×ムー 謎と不思議の投稿企画」。
「月刊ムー」をイメージした期間限定表紙などが話題となった本コンテストでは、怪奇・超常現象・都市伝説・スピリチュアルなどの、スーパーミステリーをテーマとした小説・体験談を募集しました。
今回は、そのなかでpixiv小説部が一部作品をピックアップしてご紹介します。
おもしろ半分に廃村を訪れた主人公たちに降りかかる災いのホラーや、超常現象と日常にまつわる物語など、スーパーミステリーを感じられる物語をお楽しみください!
ライブカメラを見たら、化け物が人を殺した
各地に設置されたライブカメラの映像を観て誹謗中傷コメントを書き込むのが趣味の主人公は、ある日衝撃的なシーンを目撃してしまう。その日を境に無責任な傍観者ではいられなくなり……。
恐ろしい存在が迫ってくる臨場感が素晴らしかったです……!ライブカメラの映像を観る度に、この物語のことを思い出してしまいそうです。
陸奥チョコレートワンダーランド
オカルト雑誌を扱う出版社の編集部員であるわたしは、山奥の村で行われる奇祭の取材に派遣される。その村は、「日本国憲法の治外法権とみなされている」「スイーツ好きを唸らせる逸品のチョコレートが製造されている」「村に入った知人と音信不通になってしまう」などさまざまな曰くがあり……。
長編ながら、ちりばめられた謎と次々に起こる事件が気になって一気に読み進めてしまいました。「オカルト雑誌を扱う出版社」や「ミカミ」という登場人物など、ムー民ならニヤリとしてしまう要素も面白かったです。
おたまさま人形の呪い
寂れた建物や廃村を訪ねるのが趣味のアツシとトシオは、昭和時代に棄てられた集落の祠で『おたまさまの受取・貸出はこちら』という張り紙を見つける。張り紙に描かれた矢印に従って行った先で二人が見たものとは……。
集落に伝わる独自の風習にまつわるホラー作品です。
着想を得たwebムーの記事とセットで読むと、さらに楽しめます。
あるポルターガイストの顛末
アンティーク雑貨屋で一人店番をする少女の前で、売り物の石が跳ねた。二日三日とつづく怪現象に、心霊否定派の少女が立ち向かう……。
怪現象を心霊否定派の少女が解析していく様が面白かったです。少女が心霊否定派になった理由が切なくも胸にきました。
終末を迎える音
終末を引き起こすと言われる異常音「アポカリプティックサウンド」。俺はそのニュースに寄せられる読者の香ばしいコメントを楽しんでいた。各地で起こる事件や災害と、俺の日常が交錯する……。
次々に起こる事件や災害と、等身大の日常をおくる主人公の対比が面白かったです。
物語内で起こっている現象が実際のニュースを彷彿とさせる点も、一見関係のない事件に実は繋がりがあるのでは……? とオカルトな想像が掻き立てられました。
小説投稿企画「一緒に物語を作ろう!夏の共同執筆企画」開催中!


本投稿企画は、プロット編・小説編に分かれて同時に開催中です(終了日は異なります)。
プロット編のテーマは「帰省」。
地元に帰省したときの怪異譚や、因習が渦巻く村など……スーパーミステリーな作品も大歓迎です!