気軽に持ち歩いてどこでもお絵描き! 液タブの描き味を実現した8インチWindows 10タブレット『raytrektab』─さいねさん使用レビュー&インタビュー
最近は「顔をとにかく可愛く描くぞ」と意識しながら描いています
──絵を描くようになったのはいつ頃からですか?

小学生のときに好きな少女漫画をまねして描いていた記憶はあるのですが、もともと絵を描くのが好きな子どもだったらしくて、もっと小さい頃からなにかしら描いていたようです。ですから、これといったきっかけみたいなものは覚えていないんです。
──まねされていたという少女漫画は?

種村有菜先生の『神風怪盗ジャンヌ』です。キャラクターは「まろん」が大好き! です。小学生の頃は先生の絵をずっとまねして描いていました。そして中学生になると、興味が少女漫画から少年漫画へ移り、『NARUTO -ナルト-』にハマるんです。それはもうどっぷりと(笑)。なので、絵に関しては種村先生と岸本先生の影響をめちゃくちゃ受けています。そうやって先生の絵のまねをして描きつつ、平行してオリジナルのイラストも描くようになっていきました。とくになにかを描こうと意識したわけではないのですが、キャラクターをデザインするのが好きだったので、描く内容は自然と人物が多かったですね。やっぱり、きっかけが少女漫画だったというのがあるんだと思います。かわいい女の子を描くのが好きで、そこは小さい頃から一貫して変わっていませんね。
──イラストの勉強はどのようにされたのですか?

基本、独学です。学校に通ってイラストの勉強をしたことはないのですが、進学した大学では芸術学部でデザインを専攻していました。デザインとは言っても、イラストの方面ではなくて、動画やデジタル方面が中心だったんです。
──イラストではなく、動画に強い学科を専攻したというのはちょっと意外でした。その理由は?

──イラストや動画をたくさん発表されてきて、さまざまな反応が返ってきたと思います。その中で一番うれしかったことは、どんなことでしたか?


▲ クワガタPさんの楽曲「ダスト」に合わせて、個人的にPVを制作されたときのイラスト。
描くイラストは「色」で決める
──先ほど、かわいい女の子を描きたいとおっしゃっていましたが、イラストを描くときの題材、創作のヒントはどこから得ているのですか?

そうですね……とくになにかを見てというのは、じつはあまりない気がします。最近はキャラクターデザインをさせていただくお仕事が多いので、そういう描きたい欲がお仕事で発散できているからかもしれません。どうしても描く題材が思いつかなくて行き詰まったときは、参考書を開きますね。
──参考書!?

はい、配色の参考書なんですけれど、装丁が凝っていて中身もかわいいシリーズなんです。私のお気に入りですね。

──色から発想を得るタイプなんですね!


▲ パステル調の淡い色合いと、原色系のハッキリとした色合いのイラストが横並びしている印象的な作品。色から入るさいねさんならではのイラストかもしれませんね。
出典「さいね Illustration Works world×world」(発行:KADOKAWA)
──色を決める際に、気をつけていることとかはありますか?


▲ レビューで描いてくださったイラストの色味も、ピンクと紫が使われていました。
──色以外でこだわる部分、気をつけていることはありますか?

思いつくことはたくさんあるのですが、一番はやはり「顔」ですね。顔をとにかくかわいく描きたい。私の絵柄はかわいく描くのには向いてない絵柄だと思っているので、最近はとくに「とにかくかわいく」と意識して描いています。

▲ 今回描き下ろしていただいたイラスト。「とにかくかわいい」とはこのことではないでしょうか? 顔だけでなくイラスト全体から「かわいい」が溢れてますよね!
──これからチャレンジしたい題材やジャンル、目標はありますか?

──これを読んでいる作家を目指している人へアドバイスをお願いします。

私もまだまだなので参考にはならないかもしれませんが、やはり人に見てもらわないことにはなにも始まらないんだと思います。pixivのランキングに入るなんて、簡単にはできませんよね。だから自分からなにかしらのアクションを起こすこと。たとえばコンテストに参加するとか、旬のネタ絵を積極的に投稿するなど、自分から行動して見てもらえる努力をすると、ちょっと近道ができるんじゃないかなと思います。