【ジーンピクシブ】フリーゲーム『大海原と大海原』制作者 海底囚人さん特別インタビュー!
フリーゲーム『大海原と大海原』の制作、およびコミカライズを手がけたクリエイター・海底囚人さん。そのマルチな才能の秘密や、作品作りの裏側を伺いました!
――簡単に自己紹介をお願いします。
海底囚人と申します。「かいていしゅうじん」と読みます。絵を描くことと映画を観ることが好きです。また、キャラクターを作ったり動かしたりすることも好きですね。ホームページ(http://funamusea.com/)に落書きなど、いろいろ載せていますので、よかったらぜひ見てください。
キャラクターから生まれていく物語
――ご自身の作品『大海原と大海原」について、簡単に説明をお願いします。
フリーゲーム『大海原と大海原』
海の魔女である大海原(わだのはら)が故郷へ戻る道中で、元使い魔の鮫吉(さめきち)に出会い、行く手を阻まれるという場面から始まります。物語を楽しんでもらうために、難易度を抑えたRPGにしました。恋愛要素も盛り込んでいます。
初めは、全体のプレイ時間を6時間くらいに想定して制作していましたが、小ネタがたまっていくうちに、7~8時間分くらいの内容になりました。
初めは、全体のプレイ時間を6時間くらいに想定して制作していましたが、小ネタがたまっていくうちに、7~8時間分くらいの内容になりました。
海の生き物をモチーフにしたキャラクターがいっぱい(?)出てきます。もともと平和なので、登場キャラクターたちはみんな平和ボケしています。少しだけ暴力表現などがあります。
『大海原と大海原』第1話扉絵
『大海原と大海原』第1話の扉絵。ゲーム中のドット絵とはまた違った、より漫画らしいイラストになっています。
――『大海原と大海原』を作ったきっかけは何ですか?
キャラクターの落書きをしている時に思いつきました。以前から「海が舞台の話を作りたい」という風に考えていたことも動機の一つですが、ほとんど思い付きです。きっかけというよりは、色々なネタが集まって形になったという感じです。
ゲームに登場した「ネタ」の数々
ネタとしてはまず、童話のような雰囲気が少しだけ出ればいいな、と思って作りました。部分的に神話などをモチーフにして、自分なりに構成したネタもあります。
あと「このキャラクターたちを動かしたい」という思いもありました。そうして「大海原という魔女が主人公の、海が舞台の物語」というゲームの構想ができあがりました。
余談ですが『大海原と大海原』という題名は、プロットにあたるものを作った段階で決めています。当初はもう少し暴力表現を多くしようかな、と思っていましたが控えました。
あと「このキャラクターたちを動かしたい」という思いもありました。そうして「大海原という魔女が主人公の、海が舞台の物語」というゲームの構想ができあがりました。
余談ですが『大海原と大海原』という題名は、プロットにあたるものを作った段階で決めています。当初はもう少し暴力表現を多くしようかな、と思っていましたが控えました。
――キャラクターが魅力的な『大海原と大海原』ですが、キャラクターのデザインや性格などは、どのように決めたのでしょうか?
デザインは、動物を元にしたり、色の組み合わせから考えたり、モチーフから考えたりしていると思います。キャラクターの性格は、ゲームや漫画などでとりあえず喋らせてみてから、まとめたりすることが多いです。性格は、描いていく(動かしていく)うちに変わったりもします。
『大海原と大海原』の登場キャラクターたち
海底囚人先生の作品では、『大海原と大海原』に限らず、個性豊かなキャラクターたちが、数多く登場します。気になった方は、(海底囚人先生のサイトの図鑑)をチェック!
しゃけさんと大海原
思い入れのあるキャラクターは……たらことか……しゃけさんとか……です。
「フリーゲーム」「漫画」創作の裏側で
――ゲームを作ることになったきっかけや、漫画を描き始めたきっかけを教えてください。
ゲームは、2012年のエイプリルフールにふざけて作ったことがきっかけです。漫画は、趣味でキャラクターを動かしたいがために描いていました。一番初めに描いた漫画は、お絵かき掲示板だったと思います。
――作品(ゲーム・漫画)を作る上で、特に意識されていることは何ですか?
キャラクター同士の関係です。誰が誰を好きだとか嫌いだとか……。どこかしらで誰かを流血させたい気持ちもあります。
――ご自身の作品の制作環境、制作手順について簡単にお聞かせください。
今にも壊れそうなペンタブレットで描いています。その時の状況と気分で左右されますが、大抵はノート1冊を用意して、ネタをメモしながら作業しています。大まかな流れを決める→ネタをメモ→ほぼ組み終わったら制作開始という順番です。(小ネタなどは作りながら考えます)
――この作品は特に、海外からの反響が大きいですよね。
海外からのアクセスは嬉しいです。ありがとうございます。まさか海外からアクセスがくるとは思ってもみなかったので、最初は驚きました。絵を送ってくださる方がいたり、感想をいただけたり……。(読めない言語は、翻訳サイトを使ったりして読ませていただいてます。)このようなお便りはとても嬉しいです。
――最後に、読者のみなさんにメッセージをお願いします。
『大海原と大海原』は恋愛要素がありますが、いずれはもっと恋愛色の強い作品を作りたいと思っています。物語は完結していますが、『大海原と大海原』に登場したキャラクターたちは、他の物語などでも登場させたいです。そして今後はもっと過激なものを作りたいです(笑)。
色々アブノーマルな要素などあるかと思いますが(表現はギリギリなところまで狙いたいです)、コミックも読んでいただけたらとても嬉しいです、ありがとうございます。
海底囚人先生、ありがとうございました! 海底囚人先生の初コミックス『大海原と大海原』第1巻は12月26日発売です。ぜひご覧ください!
©海底囚人・SUNPLANT
ゲームのダウンロードは公式サイトから!